前走
阪神大賞典では
神戸新聞杯に続く、重賞2勝目を挙げた
ジャスティンパレス(栗東・
杉山晴紀厩舎)。前走後は一旦放牧へ出て、4月5日にノーザンFしがらきから栗東へ帰厩。今朝12日は次走予定の
天皇賞(春)(4月30日・京都芝3200m)に向けた2週前追い切りを行っている。
1回目ハロー終了直後の時間帯、CWへ
高倉稜騎手が跨って入場。前方には同厩舎の2頭併せがいたが、6F標識で7秒くらい前にいて、形としては本馬の単走。ただ、追い切りの多い時間帯だったこともあり、後ろからは他厩舎の併せ馬が迫ってきて、4コーナーを回る時には3頭併せのような形にも見えた。
そんなことがあっても、自分のリズムは崩すことなく、折り合いを欠くようなところもない。だからこそだろう、最後の直線での脚捌きには非常に力強さがあって機敏。直線半ばで後続の併せ馬に追い抜かれていたが、ゴールを過ぎたところではそれを交わして勢い十分という走りだった。
時計は6F86.9〜5F70.1〜4F54.2〜3F38.8〜2F24.4〜1F11.9秒。全体時計は遅いものの、きれいな加速ラップを踏むことができている。これは前走時の最終追いと同じで、4歳になって、ラップ踏みに安定感が出てきた。これならあと1F延びても、といった感じはある。
(取材・文:井内利彰)