◆第83回
皐月賞・G1(4月16日、中山競馬場・芝2000メートル)
牡馬クラシック第1弾、第83回
皐月賞(16日、中山)の枠順が13日、決まった。データ埋蔵金からは
共同通信杯組の
タッチウッドが浮上した。
直近10年の
皐月賞で見ると、前走は
トライアル組が2勝とやや不振。18年以降4年連続で中8週以上の馬が勝利していて、非
トライアルかつ前走間隔が空いていた馬の活躍が目立つ。好成績なのが
共同通信杯組だ。10年のうち5勝し、21年
エフフォーリア、22年
ジオグリフと連勝中。ただし、3着以下の連対はなく、2着以内が条件だ。
脚質面は前走で4角5番手以内の位置取りだった馬が8勝。馬体重に目を向けると前走で馬体増だった馬がやはり8勝。小回りに対応できる脚質、体を増やし成長途上の段階でも好走していた馬の好走率が高い。以上3つの条件をクリアしているのが
タッチウッドだ。
父
ドゥラメンテは
共同通信杯2着から
皐月賞を制し、
日本ダービーとの2冠を達成。21年デビューの産駒も、先週の
桜花賞リバティアイランドを含め早くも
JRA・G1を8勝と快進撃を続けている。中山芝2000メートル重賞は、昨年の
ホープフルSを14番人気
ドゥラエレーデで制すなど4連対。いずれも道中で2番手以内の位置取りだった。
タッチウッドは初戦で逃げて勝利。前走の
共同通信杯も途中からハナに立ち、2着に粘っていて、脚質の傾向からもマッチする。父と同じ道をたどれば、史上12組目となる
皐月賞親子制覇となる一戦。先週の
桜花賞(
ライトクオンタム8着)で達成ならなかったが、
武豊騎手&
武幸四郎調教師による史上初の兄弟G1制覇を達成する可能性は十分だ。
スポーツ報知