「
皐月賞・G1」(16日、中山)
最内からスタートした2番人気の
ソールオリエンスが、無傷3連勝でG1初制覇を飾った。後方2番手で4コーナーを迎えると、迷いなく大外へ。直線は、絶望的かと思われた位置から横山武の左ステッキに応えて豪快に伸びると、先に抜け出した
タスティエーラを鮮やかに差し切った。
デビュー3戦目での
皐月賞Vはレース史上最少キャリア。2着は5番人気の
タスティエーラ、3着には1番人気の
ファントムシーフが入った。勝ち時計は2分0秒6(重)。
殊勲の横山武は「たくさんG1でいい馬に乗せていただいているにも関わらず、いい結果を残せていませんでした。馬の力ですけど、結果を残せて良かったです」と安どの表情。「この馬の強さは僕が一番知っているので、馬のリズムで走れれば結果を残せると思っていました。まだこれからの馬で器用にコーナーを回れないんですけど、それでこの勝ち方。本当に気持ち良かったです」と、相棒の末脚に酔いしれた。
この勝利でダービー(5月28日・東京)は、主役として2冠獲りに挑むことになる。「きょうはこの馬の強さを存分に見せることができました。まずは無事に、そしていい結果を出せるように頑張っていきたいです。ありがとうございます」と深々と頭を下げ、集まったファンの声援に応えていた。
提供:デイリースポーツ