未勝利を勝ったばかりの超軽量馬
コイニョウボウ(牝3、栗東・
中尾秀正厩舎)が
フローラステークス(3歳牝・GII・芝2000m)で重賞初制覇を目指す。
コイニョウボウの曾祖母は88年に
桜花賞、さらには
フローラSの前身の4歳牝馬特別を制した
アラホウトク。デビューから11着、8着、5着と苦戦が続いたが、4戦目の前走でガラリ一変の初勝利。当時の馬体重は自身初めて400kgを切って398kgだったから、かなりの軽量馬といえる。
86年以降の
JRAの重賞に限れば、400kg未満の馬は[3-8-7-146]の勝率2%、複勝率11%。勝利したのは87年
関屋記念の
クールハート(388kg)、92年阪神3歳牝馬Sの
スエヒロジョウオー(390kg)、08年
フィリーズレビューの
マイネレーツェル(396kg)の3頭しかいない。15年ぶりとなる
JRA重賞の軽量馬Vなるか。レースぶりはもちろん、当日の馬体重にも注目したい。
【
JRA重賞における400kg未満の馬の3着以内】(00年以降)
・05年小倉2歳S・2着
セントルイスガール(392kg)5番人気
・07年
フェアリーS・3着
マイネレーツェル(396kg)4番人気
・08年
フィリーズレビュー・1着
マイネレーツェル(396kg)11番人気
・09年
ファルコンS・2着
カツヨトワイニング(396kg)12番人気
・10年
クイーンC・2着
プリンセスメモリー(394kg)10番人気
・13年
フラワーC・3着
リラコサージュ(396kg)6番人気
・20年
葵S・2着
レジェーロ(398kg)11番人気