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無敗の皐月賞馬誕生 ソールオリエンスが打ち立てた記録の数々

  • 2023年04月17日(月) 18時46分
 16日、中山競馬場で行われた皐月賞(3歳牡牝・GI・芝2000m)は、最内枠から後方に控えたソールオリエンス(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)が直線で豪脚を披露し、4角17番手という絶望的なポジションから優勝。本稿では今回達成した記録の数々を振り返る。

※注釈なき場合はグレード制が導入された1984年以降。

◆史上最少キャリア
 2歳戦が実施されるようになった1947年以降では史上初となるキャリア2戦での優勝。これまでは20年コントレイルや21年エフフォーリアなどが記録したキャリア3戦が最少だった。

◆無敗制覇
 史上10頭目となる無敗での戴冠。鞍上の横山武史騎手は21年にもエフフォーリアを無敗制覇に導いている。

◆最内枠からの勝利
 1枠1番からの勝利したのは88年ヤエノムテキ、94年ナリタブライアン、20年コントレイルに続き4頭目。ナリタブライアンコントレイルは三冠を達成している。

◆レース史上最大の逆転劇
 4コーナー17番手からの優勝は史上初。これまで最も後方から差し切ったのは93年ナリタタイシンの12番手だった。

◆上がり1位・2位の差が最大
 ソールオリエンスの上がり3Fは35.5で、次位のファントムシーフなどよりも0.9秒速く、皐月賞史上最大。93年ナリタタイシンと15年ドゥラメンテが記録した0.6秒差を大きく更新した。

キタサンブラック産駒初のクラシック制覇
 父にとって初のクラシックタイトル。昨年、皐月賞とダービーで惜しくも2着に敗れたイクイノックスの雪辱を果たした。

京成杯勝ち馬の直行
 京成杯からの直行組は2度の3着があったが、勝利したのは史上初。京成杯勝ち馬のクラシック制覇は10年エイシンフラッシュ日本ダービーに次いで2頭目となる。

◆関東馬の活躍
 05年〜12年まで8年連続、17年〜20年まで4年連続で栗東所属馬が勝利していたが、近年は美浦所属馬の活躍が目立つ。関東馬がワンツーフィニッシュを決めたのは21年、22年に続いて3年連続。

手塚貴久師初の皐月賞制覇
 皐月賞は4回目の挑戦で初優勝となり、牡馬クラシック制覇はフィエールマンで制した18年菊花賞に続く2勝目。

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