約2年半にも及ぶ大規模改修工事で休止していた京都競馬場が、装いを新たに今週22日にグランドオープンする。ここでは、いよいよベールを脱ぐ“
センテニアル・パーク京都競馬場”の新たな魅力をお届けする。
芝は10万5千平米の全面張り替えを実施し、その下にある砂の層、さらに下の砂利の層も入れ替える“総取っ替え”が行われた。
約2年半ぶりの京都開催。開幕馬場という言葉で片付けられないほど、超高速馬場になるのでは-。そんな考えを打ち消したのが、試走会に騎乗した和田竜の言葉だ。「時計は思ったよりも速くならないかも。路盤は馬が走るから固まる。使っていないせいで少し柔らかい。聞こえる音もパンパンの芝っていう感じではなかった」と説明した。
京都競馬場の東良剛馬場造園課長によるとこうだ。「ジョッキーの感触もうなずけます。走ると低めの音がする。それも一つの狙い。上からの圧がかかることで砂が砕けて隙間が埋まり路盤が締まります。いわゆるパンパンの馬場を目指しているわけではないですから。芝は生育する夏を2回越していて、密に根を張っていてコンディションがいいのは間違いない。程良く時計がかかる馬場であってほしいと思っています」。芝のレースで最も鍵を握る馬場状態。要注目だ。
提供:デイリースポーツ