「第167回
天皇賞・春」(30日、京都)で
日経賞9着からの巻き返しを期す昨年の
菊花賞馬
アスクビクターモア(牡4=田村)が、新コンビを組む横山武を背に美浦Wコースで追い切りを行った。道中は
キャプテンローレル(4歳1勝クラス)を追走。直線では馬体を併せずに一気に抜き去った。馬場の大外を通って5F64秒7〜1F11秒5の好時計はさすがだ。
初めてまたがった横山武は「柔軟性が凄い。この時計で走って息の入りも良かった」と好感触。
皐月賞を
ソールオリエンスで制し、今最も勢いに乗る24歳。過去に騎乗したG1馬との比較については「初めてのタイプ。脚質は同じでも
タイトルホルダーとは走り方が全然違う。(タイトルは)小脚を使えるけど、こちらは大きく走れるイメージ」と分析した。
同馬はこれまで単走、厩舎スタッフ騎乗で仕上げてきた。田村師は「天皇賞をテン乗りというわけにもいかない。馬の精神面が大人になってきたので以前からリードホースを使う調教もやりたいと思っていた」と調整方法をアレンジした理由を説明。「今日の追い切りを見て“物足りない”と書かれたらもうどうしようもないよ」。報道陣を笑わせつつ、「今度はまた違う
ビクターモアの走りを見せてくれると思う。あとは若き天才にお任せ」と締めくくった。
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アフリカンゴールド 栗東CW6F81秒4〜1F11秒9(西園正師)ここ最近では一番の動きだったし、いい状態だと思う。ここも自分の競馬にこだわってどこまで粘り込めるか。
スポニチ