20日、世界的名手であるR.ムーア騎手が英国のブックメーカーBetfair社のインタビューに応じ、今シーズンにおける英国クラシックの展望と、今後の海外G1で活躍しそうな日本馬について語った。
まず、今年の英国クラシックの主役と目されている
オーギュストロダン(
Auguste Rodin)について問われたムーア騎手は、開口一番「とても楽しみな馬」とコメント。続けて「フューチュリティTは、厳しい展開を持ち前の気の良さでこなしてくれた。動きも良いし文句ない」と褒め称えた。
その後クラシックの展望について話が及び、英2000ギニーとダービーの二冠は可能か? と質問されると「それだけの能力がある馬だ。簡単に達成できることではないが、特別な馬であればできる」と力強く発言。また、昨年のBCジュ
ベナイルターフ(米G1)を制した
ヴィクトリアロード(
Victoria Road)については「今後は未定だが、距離を延ばしてよかったし、走るごとに良化している」と期待を込めた。
インタビューの終盤には世界で活躍を見せる日本馬について質問が飛んだ。「
イクイノックスは素晴らしいね」と、ワールドベストレースホースランキング1位に輝いた名馬を真っ先に挙げて高評価。さらに「あれ以上のパフォーマンスは滅多にみない」と、後方一気で3歳1冠目を制した
ソールオリエンスと
リバティアイランドのレース内容にも言及した。
その後も
タスティエーラ、
タッチウッド、
ダノンベルーガらの名前を出し、「SNSなどを通じて日本馬の活躍が世界に広まっている」と話した。最後に日本馬が強い理由について「欧州のように他国のクラシックに出ることが無く、GIが頂上決戦として機能しているからレベルが高い。だから簡単には勝てないのです」と答えインタビューを結んだ。