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【フローラS】ゴールデンハインド快逃星 いざ樫の大舞台で“打倒リバティアイランド”

デイリースポーツ
  • 2023年04月24日(月) 06時00分
 「フローラS・G2」(23日、東京)

 オークス(5月21日・東京)の優先出走権を懸けた熱いバトルを制したのは、7番人気のゴールデンハインド。開幕週の絶好馬場を味方に、鮮やかな逃走劇を披露した。管理する武市康男調教師(51)=美浦=にとっては、うれしいJRA平地重賞初制覇となった。2着に入った1番人気ソーダズリングまでが樫切符を獲得。“打倒リバティアイランド”に名乗りを上げた。

 芦毛の馬体が新緑の府中で躍動した。絶好のスタートを決めたゴールデンハインドは迷わずハナへ。マイペースを貫き、前半5F60秒8と絶妙なラップを刻んだ。直線を迎えても余力は十分。菅原明の右ムチを合図にスパートをかけると、後続の追い上げを許さず、重賞初制覇を飾った。

 「攻め馬から感触が良くて、逃げたら面白いかなと。先週、今週と馬が良くなっていたのが分かっていましたからね。後ろを寄せつけない逃げを心掛けた。無事に権利を獲れて良かった」と菅原明は、会心の騎乗&結果に白い歯をこぼした。

 そんな鞍上だが、3月18日の中京10R以降、勝ち星から見放され、この1カ月は苦しいトンネルの中にいた。それでも、前日の東京3Rで81戦ぶりに勝利をつかむと、その後はうっぷんを晴らすかのように1日3勝の固め打ち。だからこそ検量室を出てきて開口一番、「4週間、たまっていましたからね」と、長かったトンネル脱出を素直に喜んだ。

 武市師にとっては、これがうれしいJRA平地重賞初勝利。指揮官は「ホッとしました。明良が自信を持って乗ってくれましたね。今週は逃げ馬が残っていなかったからどうかと思ったけど、正確なペースで乗ってくれたのが良かった」と鞍上の好騎乗に感謝した。

 次に見据えるのはもちろん、権利を獲得した樫の舞台。「ビッグレッドファームさんも期待している馬ですからね。オークス?自分の競馬をするだけ」。桜花賞リバティアイランドの牙城を崩すべく、4週間後の府中へ向けて歩みを進める。

提供:デイリースポーツ

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