「天皇賞(春)・G1」(30日、京都)
22日にグランドオープンした新装京都競馬場でいよいよG1が開催される。3年ぶりに、舞台が淀へ戻る伝統の一戦。阪神で行われた昨年の覇者
タイトルホルダーが、19、20年を制した
フィエールマン以来、史上6頭目の春盾連覇に向かう。
◇ ◇
昨年末とは全てが違う。G13勝を誇る
タイトルホルダーは
凱旋門賞で11着、
有馬記念は9着と大敗。日本最強馬の地位を失墜した。あれから4カ月、復権の舞台が整った。
栗田師は「有馬の時はそーっとやってきたのが、結果として裏目に出たかなと思っている」と振り返る。十分に調教を積んだ年明け初戦の
日経賞では2着馬に8馬身差をつける圧勝。「
有馬記念と比較して、行きっぷりが違っていましたから」と復活を喜んだ。 その後も順調だ。1週前追い切りに騎乗した横山和は「順調にきています。
有馬記念は立て直しから大変でしたが、前走でらしさを見せて安心しています」と手応えを語る。栗田師も「昨年の
日経賞は(レースに)使えるかという感じで半信半疑でした。今回はトラブルなく順調。馬がグニャグニャしていたのが、しっかりしてきた」と成長を実感している。
連覇を狙う舞台は昨春の天皇賞を含めてG1全3勝の阪神ではなく、新装の京都。横山和が「(初めての)京都はみんな同じ条件。それを乗り越えられる馬が勝つと思います」と強気に話せば、指揮官も「やってみないと分からないけど、きれいな馬場でやれるのはいい」と歓迎ムード。抜群の先行力でラ
イバルをねじ伏せ、再び日本最強馬の座をつかみ取る。
提供:デイリースポーツ