◇厳選超抜リスト
ステイヤー頂上決戦「第167回
天皇賞・春」の追い切りが26日、東西トレセンで行われた。G1企画「厳選超抜リスト」は前哨戦の
阪神大賞典を制した
ジャスティンパレスを推す。栗東CWコースの併せ馬は重い馬場を苦にせず、スムーズに僚馬に先着。確実に気配を上げてきた。充実期に入った4歳馬。先週
シュネルマイスターで
マイラーズCを制したルメールが新生京都で重賞連勝を狙う。なお、同レースは27日に出走馬と枠順が確定する。
栗東トレセンはあいにくの雨となった。時間を追うごとに強まっていく。この日、CWコースで6F80秒を切ったのはわずかに5頭。重い馬場で
ジャスティンパレスが躍動した。前走に引き続きルメールが最終追い切りに乗った。
ブライトファントム(3歳1勝クラス)をパートナーに追走する形。3コーナーからは僚馬の内で並ぶように駆ける。直線で軽く促されるとスムーズに1馬身ほど前へ出た。6F83秒0〜1F12秒0をマーク、
ピカピカの馬体で双眼鏡越しでも毛ヅヤの良さが伝わってくる。鞍上が好感触を告げた。
「無理しないで併せに行って、馬の反応がどうかを感じました。動きは良かったです。元気いっぱい。序盤は一生懸命走っていたけど、最後は大きなス
トライドを使って走っていました。前走はいい瞬発力を見せましたし、
リラックスして走れればと思います」
前走後は短期で放牧に出された。帰厩後は日曜に坂路、水曜にCWコースと的確な
インターバルを置いて攻めを重ねた。1週前追い切りはCWコースで6F81秒0〜11秒4。ラスト2F22秒8はその日3位タイの数字だった。杉山晴師は「1週前も若干馬場が悪かったですけど、道中で折り合いがついていました。先行馬の外を回して負荷をかける形。追ってからの反応は素晴らしかったですね。ここに来て充実しています」と成長を感じる口ぶり。
前走の
阪神大賞典はプラス16キロでV。数字が物語るように、着実に
パワーアップを遂げている。鞍上のルメールはこのレースを
フィエールマンで19&20年と連覇。京都競馬改修前ラストの春盾を制している。鞍上は「天皇賞はスペシャルなイ
ベント。新しくなった競馬場で最初のG1を勝てば、みんな覚えてくれます。新しい京都競馬場でG1を勝ちたいですね」と意気込んだ。
ディープインパクト産駒と名手の絶妙タッグ。上がり目十分の4歳馬が新生京都で主役に躍り出る。
スポニチ