「天皇賞(春)・G1」(30日、京都)
日経賞9着からの巻き返しに燃える
アスクビクターモアが26日、朝一番の美浦Wに登場。いつも通りの単走で行きたがる様子もなく、適度な
テンションを保ったまま直線を迎えると、四肢の回転を上げて滑らかに加速した。
伸び伸びとしたフットワークで6F82秒8-37秒3-11秒8を計時。「いい動きだったと思う。先週に乗ってもらった時点で出来上がっているので」と仕上がりに胸を張った田村師。「イライラしたところがない。そういうところは
菊花賞後と比べて良くなっている。古馬のオープン馬らしい、たたずまいだと思う」と成長ぶりを頼もしげに見つめた。
始動戦の
日経賞は大出遅れで勝負にならなかった。「仕上がりは本当に良かったが…。あんなことになるとは思っていなかった。取り返したいという気持ちは大きい」とトレーナー。新装された淀で、
菊花賞馬の
プライドを取り戻す。
1週前は横山武との初コンタクトだったため、万全を期す意味でリードホースをおいての追い切りだったが、今週はこの馬の
スタイルである単走で追われた。動きは迫力満点。もともと調教は良く見せるタイプで、今回が特別にいいと言うわけではないが、いつも通りの素晴らしい動きだった。
提供:デイリースポーツ