30日に香港のシャティン競馬場で行われる
チェアマンズスプリントプライズ(3歳上・香G1・芝1200m)に元サッカー
イングランド代表マイケル・オーウェン氏の持ち馬
フレーミングリブ(
Flaming Rib、牡4、英・H.パーマー厩舎)が出走する。馬主としても名をはせるオーウェン氏がインタビューに応じ、競馬の魅力について「未来に楽しみを持てることです」と力を込めた。
オーウェン氏は現在43歳で、FWとして1998年のフランス大会などFIFAワールドカップ3大会出場の経歴を持つ。2013年に現役を引退後は、馬主としての活動に注力。今回出走する
フレーミングリブは、昨年の
コモンウェルスカップ(英G1・
アスコット・芝1200m)2着の実力を発揮しG1初勝利を狙う。
オーウェン氏に「人生で鳥肌が立った瞬間は」と聞くと、ワールドカップでのゴールの瞬間や、自身が所属した
リヴァプールなどのクラブチームでのタイトル獲得など枚挙にいとまがない。そんなオーウェン氏は現在、馬主として世界を飛び回り、競馬に力を注ぐ。「毎朝、自分が所有する厩舎・
マナーハウスステーブルに車で運転して入るときに鳥肌が立ちます」。
「自分の厩舎なのでより思いが強くなっているとは思いますが、素晴らしい施設とアットホームな雰囲気、友人や
クライアントをもてなすゲストスペースを持ち合わせた場所は、これまであまり見たことがないです」
サッカー同様、競馬界での活躍も若い頃から。20歳だった00年にはニューマーケット競馬場での
エティエンヌ勝利より、馬主としての1勝目を手にした。また厩舎のリース契約に
サインしたのは「まだ23、4歳の頃でした」。
「振り返ると、馬主として初勝利を挙げた時点で、これは大きなことになるなと感じました。所有馬が1頭からすぐに複数になり、自分の厩舎をこれだけのものにできたのは、とても誇りに思います」
結果も残してきた。14年のアイリッシュセントレジャー、15年のドバイ
ゴールドカップを制した
ブラウンパンサーを共有馬主として所有。「
ブラウンパンサーのような馬には、もう二度と出会えないだろうと思います」と話す。
その上で、「彼は世界中に連れて行ってくれました。競馬の素晴らしいところは、未来に楽しみを持てることです。
フレーミングリブも良い競走馬の仲間入りをしてくれるでしょう」。愛馬の栄えある未来を願った。
(提供:香港ジョッキークラブ、記者:Graham
Cunningham)