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【海外競馬】オーウェン氏が語る競馬の魅力 「未来に楽しみを持てること」

  • 2023年04月29日(土) 19時30分
 30日に香港のシャティン競馬場で行われるチェアマンズスプリントプライズ(3歳上・香G1・芝1200m)に元サッカーイングランド代表マイケル・オーウェン氏の持ち馬フレーミングリブ(Flaming Rib、牡4、英・H.パーマー厩舎)が出走する。馬主としても名をはせるオーウェン氏がインタビューに応じ、競馬の魅力について「未来に楽しみを持てることです」と力を込めた。

 オーウェン氏は現在43歳で、FWとして1998年のフランス大会などFIFAワールドカップ3大会出場の経歴を持つ。2013年に現役を引退後は、馬主としての活動に注力。今回出走するフレーミングリブは、昨年のコモンウェルスカップ(英G1・アスコット・芝1200m)2着の実力を発揮しG1初勝利を狙う。

 オーウェン氏に「人生で鳥肌が立った瞬間は」と聞くと、ワールドカップでのゴールの瞬間や、自身が所属したリヴァプールなどのクラブチームでのタイトル獲得など枚挙にいとまがない。そんなオーウェン氏は現在、馬主として世界を飛び回り、競馬に力を注ぐ。「毎朝、自分が所有する厩舎・マナーハウスステーブルに車で運転して入るときに鳥肌が立ちます」。

「自分の厩舎なのでより思いが強くなっているとは思いますが、素晴らしい施設とアットホームな雰囲気、友人やクライアントをもてなすゲストスペースを持ち合わせた場所は、これまであまり見たことがないです」

 サッカー同様、競馬界での活躍も若い頃から。20歳だった00年にはニューマーケット競馬場でのエティエンヌ勝利より、馬主としての1勝目を手にした。また厩舎のリース契約にサインしたのは「まだ23、4歳の頃でした」。

「振り返ると、馬主として初勝利を挙げた時点で、これは大きなことになるなと感じました。所有馬が1頭からすぐに複数になり、自分の厩舎をこれだけのものにできたのは、とても誇りに思います」

 結果も残してきた。14年のアイリッシュセントレジャー、15年のドバイゴールドカップを制したブラウンパンサーを共有馬主として所有。「ブラウンパンサーのような馬には、もう二度と出会えないだろうと思います」と話す。

 その上で、「彼は世界中に連れて行ってくれました。競馬の素晴らしいところは、未来に楽しみを持てることです。フレーミングリブも良い競走馬の仲間入りをしてくれるでしょう」。愛馬の栄えある未来を願った。

(提供:香港ジョッキークラブ、記者:Graham Cunningham)

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