「
青葉賞・G2」(29日、東京)
また強い関東馬が現れた。単勝1・7倍の断然人気に支持された
スキルヴィングが、直線外から堂々と抜け出して快勝。破竹の3連勝で重賞初制覇を果たし、ダービー(5月28日・東京)への優先出走権を手にした。
道中は中団やや後方を追走。馬群が密集したため、ルメールは「安全に乗りました」と距離ロスを承知で外に陣取った。だが、思いのほかペースが上がらず、ラスト4Fは全て11秒台のラップが並ぶ決め手勝負に。「ちょっと心配した」と額の汗を拭ったが、坂を上るともう一段ギアが上がり、末脚さく裂。
ハーツコンチェルトを半馬身差振り切ってフィニッシュを決めた。
横綱相撲でのVに「(将来の)G1ホースだと思う」と最大限の賛辞を贈った鞍上は、「たぶんダービーの頃にはトップコンディションになると思います」と、さらなる進化を明言。自身は
皐月賞で
ファントムシーフとコンビを組んで3着。本番でどちらに乗るのか?その選択に注目が集まる。
偉大な先輩
イクイノックスに続けとばかりに、木村厩舎からまた
キタサンブラック産駒の大物が出現。戦況を見届けた指揮官は「状況は良くなかった。よく勝ったなと思います」と苦境を乗り越えてのVに感心しきりだ。ただ、ここはあくまでも
トライアル。「これでこの勝ち方。無事ならば」-。同じ父を持つ
皐月賞馬に、堂々と挑戦状を突きつけた。
提供:デイリースポーツ