「天皇賞(春)・G1」(30日、京都)
新装・京都のオープニングG1を制したのは2番人気の
ジャスティンパレス。ルメールの好リードに導かれ、鮮やかな差し切りでG1初制覇を飾った。2着は3年連続の銀メダルとなった5番人気
ディープボンド、3着には6番人気の7歳馬
シルヴァーソニックが続いた。なお、断然の1番人気に支持された昨年の覇者
タイトルホルダーは2周目4コーナーで競走を中止。また、
アフリカンゴールドも2周目の向正面でレースを中止した。
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どよめきとも悲鳴ともつかぬ声が新装・淀のスタンドに響き渡った。単勝1・7倍と断然の人気を背負った
タイトルホルダーは、アク
シデントに見舞われて競走を中止。連覇への夢は思わぬ形で崩れ去った。
主導権争いを大外の
アフリカンゴールドに譲り、2番手を確保。それでもスタンド前でハナを奪い返すと、リズム良く馬群を引っ張った。異変が起きたのは3角に差し掛かったあたり。目に見えて手応えがなくなり、徐々に失速。外から来た馬群にのみ込まれていった。
主戦の横山和の判断で、残り600メートル付近で下馬。見守っていた栗田師はすぐさま状態を確認し、「馬は大丈夫そうですが、これから検査を受けます」と不安そうに語った。
レース後の発表は右前肢ハ行。本来の走りを見せることができず、指揮官は「右(半身)が少し硬かった。下り坂で(フォームが)ばらけてしまった」と無念さをにじませた。
提供:デイリースポーツ