エルフィンSを逃げ切った
ユリーシャ(牝3、栗東・
中村直也厩舎)が
NHKマイルカップ(3歳牡牝・GI・芝1600m)で波乱の使者になるかもしれない。
最大の推し材料は母系にある。5代母は82年の
オークスを制した
シャダイアイバー。その血を引く馬は東京に強く、孫の
エアジハードは
安田記念と富士Sを制し、
天皇賞(秋)で3着。同じく
ペインテドブラックは
青葉賞を制した。また、産駒の
ガレオンにはNHK杯で2着、ひ孫の
カレイジャスミンには
フローラSで2着の実績がある。
ユリーシャは前々走の
エルフィンSで、後の
桜花賞2着馬
コナコースト、同じく
フィリーズレビュー覇者の
シングザットソングを抑えて、鮮やかな逃げ切りを決めた。前走の
アーリントンCでは1番人気に支持されながら11着に沈んだが、前半1000m57秒7のハイペースで飛ばしてしまったので致し方なし。十分に見直し可能だ。父
グレーターロンドンは東京芝1600mで5戦3勝の好成績を残したが、
安田記念では無念の4着に終わった。母系の後押しを受けて、父の無念を晴らしたい。