「
若潮スプリント・S3」(2日、船橋)
2番手から直線入り口で先頭に立った7番人気の
メンコイボクチャン(牡3歳、船橋・渡邊貴)が、南関東移籍2戦目で重賞初制覇。「
優駿スプリント・S2」(6月27日・大井)と「
習志野きらっとスプリント・S1」(7月25日・船橋)の優先出走権をゲットした。2着にゴール前で猛追した4番人気の
フジコチャン、3着は好位から迫った6番人気の
クラティアラ。
2番手から抜群の手応えで直線に向いた
メンコイボクチャンが、逃げた
ハーンドルフをあっさりかわして先頭。鞍上の右ステッキに鼓舞されながら、ゴールを目指して一直線。最後は外から猛然と襲いかかった
フジコチャンを振り切り、初の重賞タイトルを手にした。
休み明けの前走は砂をかぶって頭を上げていたが、この日はスタートも決まって実にスムーズ。初コンビでVへ導いた沢田龍哉は何度も過去のレースを見て臨んだ。「左回りだと3、4コーナーの進みが悪いと思って気をつけていたけど、よほど具合が良かったのか、そこでハミを取ってくれた。これなら勝てると」と胸を張った。自身通算3勝目の重賞はうれしい地元初タイトルとなった。
渡邊貴光師にとっては開業12年目の初重賞。当初は賞金順で出否が微妙だっただけに「幸運でした。重賞を勝つには全てがかみ合わないとダメなんですね」と喜びをかみしめた。次走は
優駿スプリントの予定。これから勝ち星を重ねていけば、その愛らしいネーミングからも人気上昇は間違いなしだ。
提供:デイリースポーツ