早くもトップサイアーの地位を確固たるものとしている。目下2年連続でリーディングサイアーランキングが4位の
キズナ。産駒は芝ダート、距離を問わないオール
マイティーな活躍を見せているが、知る人ぞ知る“十八番レース”が
京都新聞杯(3歳・GII・芝2200m)だ。
キズナ自身、現役時代の13年に制しているが、産駒も20年に4番人気の
ディープボンドがV。さらに昨年、8番人気の
アスクワイルドモアが鮮やかな差し切りを決めて、2戦2勝としている。
今年は2頭の
キズナ産駒が参戦予定だ。
リビアングラス(牡3、栗東・
矢作芳人厩舎)は未勝利、1勝クラスと連勝中。デビュー8戦目で
忘れな草賞を制した
母ディルガと同じように、使われながら着実に力を付けてきた。どちらかといえば上がりがかかって良さそうなタイプなので、非根幹距離の2200mもプラス。重賞初挑戦でも十分に勝ち負けになる。
もう1頭の
ファームツエンティ(牡3、栗東・
北出成人厩舎)も軽視は禁物だ。前走で初勝利を挙げたばかりだが、上がり3Fは過去6戦全てでメンバー中3位以内。目下5戦連続で3着以内と相手なりに駆けるタイプでもある。展開の助けは欲しいが、ペース次第で上位に食い込めそうだ。
今年も
キズナ産駒が高配の使者となるのか。確たる主役不在で絞りづらいメンバー構成。ならば2頭の単勝で勝負するのもアリだろう。