5月4日(祝・木)、良馬場の
船橋競馬場で行われたダート
グレード競走の第35回
かしわ記念(JpnI・1600m・
スマイルウィ除外で出走13頭)は、道中は後方の追走から外を回って追い上げた2番人気の
メイショウハリオ(
JRA)が、直線広がっての競り合いをゴール前で差し切った。
勝ちタイムは1分39秒3。クビ差の2着が馬群を捌いてきた5番人気の
タガノビューティー(
JRA)、さらに2分の1馬身差の3着が2番手から先に抜け出した3番人気
ハヤブサナンデクン(
JRA)だった。1番人気の
シャマル(
JRA)は4着、5着に
ソリストサンダー(
JRA)が続き、地方馬では
スピーディキック(浦和)の6着が最高だった。
イグナイター(兵庫)は7着、
カジノフォンテン(船橋)は9着だった。
勝った
メイショウハリオは
父パイロ、
母メイショウオウヒ(
その父マンハッタンカフェ)という血統の6歳牡馬で、
JRA栗東・
岡田稲男調教師の管理馬。通算成績は21戦8勝(うち地方4戦2勝)、去年の
帝王賞に続き2度目の交流JpnI制覇で、重賞は4勝目。鞍上の
浜中俊騎手は
かしわ記念初勝利。
レース後のコメント
1着
メイショウハリオ(
浜中俊騎手)
「いろいろ考えたのですが、この馬の持ち味を今日のレース条件で発揮できる形をずっと考えていました。今日のような形も想定していましたし、今日のメンバーではこの馬が一番強いと思っていましたので、自信を持って乗りました。
前半は無理に慌てさせてもかえって末脚に影響が出るのかもしれないと思いましたので、1、2コーナーまでは馬の気分に合わせてしっかりとリズムを整えることを優先的に乗りました。直線も短いコースなので、向正面からある程度ポジションを上げていきました。直線に入る前は少し反応の鈍いところがある馬なので、そういうのも織り込んで、早めに動いて行って、直線に入ってからは信じて追っているだけでした。
先頭に立ってから、一瞬、馬が気を抜いてしまいましたが、内から
タガノビューティーが来ていましたので、かえってそれが馬にも刺激になりました。接戦ではあったのですが、交わされないだろうなという脚色でした。それでも最後まで気を緩めることなく追っていました。
前走の
フェブラリーステークスで中央のGIを一緒に獲りたいと思っている中で、大きい出遅れをしてしまって、もったいない競馬になってしまいました。これからまた
中央競馬でも大きいレースに
トライする際は、ハリオと一緒に勝てればいいなと思って、これからまた頑張りたいと思います。今日はありがとうございました」
2着
タガノビューティー(
石橋脩騎手)
「上手くいきましたが...。元々一生懸命走る馬ですが、ブリンカーをつけてから思ったような位置が取れるようになりました。理想の位置が取れて、外を回さずに、ある程度のところから捌いていって、上手くいきましたが、勝った馬は切れましたね。でも、一生懸命走っていますし、よく頑張ってくれました」
3着
ハヤブサナンデクン(
津村明秀騎手)
「数少ないマイル戦でも、いいスタートを切って、ちょうどいい位置でレースができました。距離の融通もきくと思います」
4着
シャマル(
川田将雅騎手)
「リズム良く走ってくれました。これもまたひとつの経験になると思います」
5着
ソリストサンダー(
松山弘平騎手)
「中団から内を通って、馬は上手にレースをしてくれました」
8着
ヴァレーデラルナ(
戸崎圭太騎手)
「内で包まれましたが、落ち着いてレースはできました。マイルの距離に少し戸惑っていました」
(取材:木和田篤、大関隼)
ラジオNIKKEI