中央交流Jpn1「第35回
かしわ記念」が4日、
船橋競馬場で行われ、浜中騎乗の2番人気
メイショウハリオが差し切って優勝。昨年の
帝王賞に続く2つ目のJpn1タイトルを手にした。
前走のうっぷんを晴らす完勝劇だった。大出遅れの
フェブラリーSから一転、今回は好スタート。「馬の気分に合わせて、リズムを整えた」という浜中の言葉通り、序盤は後方でじっくり脚をためる。直線の短いコース。いつもより早めにスパートし、4角で好位に取り付く。直線は大外を選択。粘っていた
ハヤブサナンデクンをかわすと、最後は馬群を割って伸びた
タガノビューティーとの競り合い。上がり最速37秒2の脚で首差上回った。
昨年の
帝王賞以来の
ビッグタイトル。浜中は「初めてのコースで、いろいろ考えたけど、この馬の持ち味を発揮することを心がけました。直線は力を信じて追うだけ。この馬が一番強いと思っていたし、自信を持って乗りました」とレースを回顧。「出遅れた前走がもったいない競馬だったので、勝てて良かった。また大きなレースを一緒に勝ててうれしい」と満面の笑みを浮かべ、65年ぶりに
船橋競馬場に来場したという松本好雄オーナーと抱き合った。
岡田師が「出来は前回と比較すると落ちていて、どうかと思ったけど…。やっぱり底力がある馬」と高評価する6歳馬。この勢いのまま、次走予定の
帝王賞で連覇を決める。
▼2着
タガノビューティー(石橋)いい位置が取れたし最後もいい末脚を使ったが…。勝った相手の方が切れた。
▼3着
ハヤブサナンデクン(津村)経験の少ないマイルでもよく走った。7歳だけどまだ成長している感じ。
▼4着
シャマル(川田)リズム良く走ってくれた。これもまた一つの経験になる。
◆
メイショウハリオ 父パイロ 母メイショウオウヒ(母の
父マンハッタンカフェ)牡6歳 栗東・
岡田稲男厩舎 馬主・松本好雄氏 生産者・北海道浦河町の三嶋牧場 戦績21戦8勝(南関東3戦2勝) 総獲得賞金3億7130万5000円。
スポニチ