「NHKマイルC・G1」(7日、東京)
父から子へ-。
高橋義忠調教師(54)=栗東=が血の継承を喜ぶ。厩舎のG1初勝利を飾ったのが
ファインニードル。開業8年目だった。18年の
高松宮記念、
スプリンターズSを制し、史上5頭目の春秋ス
プリントG1連覇を達成。翌年に引退した厩舎の“宝”だ。
引退から4年の月日が流れ、産駒の
クルゼイロドスルがG1に初挑戦する。「
ファインニードル産駒はこの世代が初めて。父を管理させていただいたものとしては喜ばしいこと。こういう大舞台に進めるのは感慨深いものがある」とうなずく。
ただ、父よりも
母の血が色濃く出ているという。「産駒はお
母さんに似る馬が多いみたい。この馬のお
母さんもマイルは持つから」。
クルゼイロドスルは4戦全てが千六。「
スパイス的な形で
ファインニードルから日本の競馬に必要なスピードを継いでいる。気持ちが強くて、それを継承しているのはいいことだと思う」と血統の裏付けに感心する。
オーナーは父と同じゴドルフィン。トレーナーの熱い思いを乗せて、府中マイルで躍動する。(デイリースポーツ・井上達也)
提供:デイリースポーツ