「
ヴィクトリアマイル・G1」(14日、東京)
2冠牝馬
スターズオンアースが、今度こそG1・3勝目をつかみ取る。
秋華賞3着以来約半年ぶりの実戦となった
大阪杯は、後方からメンバー最速の末脚で伸びたものの、鼻差の2着。前走後は春の女王決定戦を目標に定めた。高柳瑞師は「マイルでは勝っているし、東京の直線の長いところで使いたかった。やはり左回りの方がスムーズに走れている気がする」と、復権の舞台とする心づもりだ。
調整は順調に積み重ねている。1週前の4日は、美浦Wで併せ馬。
ステラダイヤ(5歳2勝クラス)を目標に、馬なりのまま内で1馬身半先着。ラスト1Fは11秒1と鋭く伸び、手綱を取った杉原(レースはルメール)も「このひと追いで良くなっていくと思う。中間も決して緩んでいるわけではないし、感覚以上に時計も出ています」と前向きだ。
トレーナーも自信を持っている。「息遣いが良かったですし、先週より上がってきている感じです。ゲートが遅いわけではないけど、少しスピードの乗りが遅いので、スッと前につけられたらいいですね。後ろの位置になる可能性もあるけど、自分のリズムで行けば。小脚を使うタイプではないので」。
オークスV時以来、約1年ぶりの広い府中での一戦。完全復活を果たすシーンは、はっきりとイメージできている。
〈1週前診断〉 杉原を背に美浦Wで5F66秒2-36秒7-11秒1(馬なり)。僚馬を目標にして内に潜ったが、脚力の違いであっさりと前へ。追って食らい付く相手を全く問題にせず、余力たっぷりにズバッと切れた。柔らかみのある馬体に肌もツヤツヤ。状態面には太鼓判を押せる。
提供:デイリースポーツ