5月13日(土)に東京競馬場で行われる
京王杯スプリングカップ(4歳上・GII・芝1400m)に、21年の
スプリンターズS覇者
ピクシーナイト(牡5、栗東・
音無秀孝厩舎)が出走する。
同馬は父
モーリス、
母ピクシーホロウ、母の
父キングヘイローという血統。半弟に22年の
ラジオNIKKEI賞を制した
フェーングロッテンがいる。
20年9月に中京競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー。道中5番手から上がり最速の末脚で差し切り、初陣を白星で飾った。続く11月の秋明菊賞はスタートで出遅れ3着だったが、年明け1月の
シンザン記念で重賞初制覇。同年夏から秋にかけては重賞で連続2着と悔しい競馬が続くも、
スプリンターズSを2馬身差で圧勝しGIタイトルを手にした。
その後、12月の
香港スプリントに出走。だが、事故が起きた。手応えよく4コーナーを抜け、さぁ追い出そうかという場面で、前を走る
アメージングスターが故障し落馬。
ピクシーナイトも避けきれず競走中止し、左前膝の骨折という重症を負った。
事故から1年3カ月、今年の
高松宮記念で待望の復帰を果たした。結果は13着だったが、久々の実践かつ、渋った馬場で実力を発揮しきれていない印象。今回は休養明け2戦目に加えて、GIIでいくらか相手関係も楽になるだろう。何より3歳でス
プリント王に輝いた名馬だ。今こそ“復活V”を飾るときだ。