南関東の牡馬クラシック第1弾「第68回
羽田盃」が10日、
大井競馬場で行われた。4番人気の
ミックファイアが直線先頭から押し切って優勝、デビューから無傷の4連勝で重賞初制覇した。同馬と2〜5着馬には「第69回
東京ダービー」(S1、6月7日、大井)への優先出走権が与えられた。
「ビックリした」
レース後、声をそろえた鞍上とトレーナー。デビューから無傷の3連勝を飾ったが爪の不安で5カ月ぶりの実戦というぶっつけ本番。馬体重もマイナス16キロだっただけに不安材料しかなかった。それが終わってみれば6馬身差の圧勝だったのだから、その言葉が陣営の本音だろう。
レースはハナを主張する
ポリゴンウェイヴを行かせて2番手を追走。4コーナーで外から
サグアロが捲ってくるとそれに合わせて進出。直線早めに先頭に立つと持ったままで後続を引き離した。残り100メートルで右ステッキを一発入れると後はゴール前で御神本が後ろを振り返るほど余裕があった。「初めての騎乗で全てが手探りだったが、ここまで強いとは。3コーナーで追ってどれだけ伸びるかと思っていたが期待以上にはじけてくれた」と御神本。渡辺和師は「ギリギリ間に合ったという仕上げだった。次はダービーだが、きっちり仕上げて挑みたい」と2冠獲りへ意欲を燃やしていた。
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ミックファイア 父シニスターミニスター 母マリアージュ(母の
父ブライアンズタイム) 牡3歳 大井・
渡辺和雄厩舎 馬主・星加浩一氏 生産者・北海道新ひだか町の高橋フアーム 戦績4戦4勝 総獲得賞金4250万円。
スポニチ