◇厳選超抜リスト
G1企画「厳選超抜リスト」は、栗東坂路で追い切った昨年の
秋華賞馬
スタニングローズをイチ推しだ。
牝馬らしからぬ、ダイナ
ミックなフットワークで登坂した。4歳牝馬
スタニングローズは坂井を背に単走、しまい重点。最初の1Fを15秒4で入り、徐々にペースを上げるとラスト3Fは14秒0→13秒0→12秒0と奇麗な加速ラップを刻み、馬場の真ん中をグイグイ駆け上がった。全体時計は馬なりで4F54秒4。高野師は「時計は抑え気味でエネルギーを出し過ぎないように、というのが
コンセプト。動きは非常に良かった」と胸を張る。
前走・
中山記念5着の馬体重はデビュー最高となる494キロを記録した。調教を見ても分かるようにチップを高々と蹴り上げる姿は、まるで牡馬のような迫力。以前と比べてトモの筋肉のボリュームが増した。「いい肉体になってきて、見た目が素晴らしい。元々、完成度は高い方だったが、それプラスの成長を感じている」と目を細める。
前走後は背中に疲れが出たため、予定していた
大阪杯を
スキップしたが先月21日、放牧先のノーザン
ファームしがらきから栗東に帰厩すると順調に調教メニューを消化。日に日に体調面は上向いている。指揮官は「
大阪杯に関しては使おうと思えば、使える状態でした。(やめた)影響はなくて、いい状態で栗東に戻ってきたし順調です」と自信を持って送り出す。
昨年2月の
こぶし賞1着以来、1年3カ月ぶりのマイル戦。「本質的にはもう少し長めの距離が合うのかもしれないけど、東京マイルは底力が問われる舞台。G1を勝った馬はとんでもないですから。マイルでも広いコースならやってくれるでしょう」。昨秋、
紫苑Sから
秋華賞を連勝し、G1ウイナーの仲間入りを果たした。このメンバーに入っても実績は見劣らない。持ち前の先行力を生かし、真っ向勝負でマイル女王の座を狙う。
スポニチ