「
ヴィクトリアマイル・G1」(14日、東京)
“白毛のアイドル”が“女優”になった。
ソダシが連覇を狙って今年初戦に臨む。栗東坂路での追い切りでは右肩上がりのラップを悠々刻み、G14勝目へ不安のない仕上がりを誇示した。
どれだけメンバーがそろっても連覇の権利があるのは1頭だけ。13&14年の
ヴィルシーナ、15&16年の
ストレイトガールに続く史上3頭目の連覇を狙う
ソダシが栗東坂路で弾んだ。
最終追い切りは単走。ゆったり入ると、最後まで酒井(レースはレーン)の手綱はほとんど動かない。それでいて序盤、中盤、終盤とスピードが増した。全体時計は4F52秒5。1F目から14秒5-13秒6-12秒5-11秒9。見事なまでの右肩上がりのラップに、見守った須貝師は納得の表情だ。「言うことはないです。持ったままであの時計はそんなに出せない。
リラックスした感じで走らせたかったのであれで十分」とうなずいた。
無傷の5連勝で
桜花賞を制した白毛のアイドルも5歳の春を迎えて円熟味を増した。前走の
マイルCSも牡馬の強豪を相手に3着と崩れず、成長を示した。「2、3歳はアイドルと言われた馬ですが、精神的にお姉さんになって物おじしなくなった。今は立派な女優さん」と、師の表情は親目線になる。
新パートナーは来日後既に17勝と、勝ち星を量産しているレーン。「中間の追い切りに騎乗してもらいましたが、『こんな馬に乗れて幸せ。すごく乗りやすいし、
ベリーグッド』と言ってくれた」と指揮官はコンビに期待。万全の態勢を築いて決戦の府中に向かう。
提供:デイリースポーツ