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ヴィクトリアマイル追い切り(5月10日、栗東トレセン)
最後まで静の調整を貫いた。
スタニングローズは、再コンビの坂井を背に栗東・坂路を単走で54秒4―12秒0。2週前、1週前も時計が地味だったが、高野調教師は「全体時計を抑えて、元気な状態でゲートインさせるという意図です。動きは非常にいいし、申し分ありません」と予定通りの調整であることをアピールした。
前走の
中山記念は前に壁がつくれないなか、強豪牡馬を相手に0秒2差で踏ん張って5着。その後は
大阪杯を目指すプランもあったが、背中に疲れがあったために万全を期して、放牧へ出した。「とてもいい状態で帰厩し、日々良くなっています。万全です」と高野師。無理をさせなかったことが功を奏している。
秋華賞では
スターズオンアースの3冠を阻止するG1初勝利。今回は1勝クラスを勝って以来のマイル戦になるが、指揮官は「やっぱりG1を勝つ馬というのはとんでもない馬。随所にそれを感じます。この馬の能力を持ってすれば、全然やってくれると思います」と力強い。新境地を開拓してみせる。(玉木 宏征)
スポーツ報知