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オークス1週前追い切り(5月11日、栗東トレセン)
牝馬3冠2戦目の第84回
オークス・G1(21日、東京)へ向けた1週前追い切りが11日、行われ、断然の主役である
桜花賞馬
リバティアイランドは不安を感じさせない順調な調整ぶりだ。
朝一番に栗東・CWコースで単走追い。馬場に入っても
テンションが上がることはなく、スムーズに加速していく。折り合いもぴったりとついており、終始気負うことなく、5ハロン71秒9―11秒9を馬なりでマークした。様子を見守った中内田調教師は「非常に
リラックスして走れていましたし、しまいもノビノビと走れていたという感じです」と満足そうにうなずいた。
前走の
桜花賞の1週前追い切りは同コースの併せ馬で6ハロン84秒6―11秒7と、しっかりと動かしていたが、今回は一転してソフトなメニュー。その理由をトレーナーは「(今日の)課題は力まず、リズム良くというところでしたので。こっちが思っていたイメージ通りに走ってくれた」と説明し、仕上げには寸分の狂いもないことを感じさせた。この中間は2400メートルの距離をこなすために、メンタル面をより重視しているとのこと。もちろん心身のケアも万全だ。
時計的にはやや物足りなく映るかもしれないが、1週前ですでに体ができているからこその調整方法で、もう出撃の準備は整っている。
桜花賞では勝ちパターンだった
コナコーストを直線だけで差し切ってみせたように、同世代の牝馬では抜きんでた存在。本番まで無事に過ごして、史上17頭目の牝馬2冠達成の瞬間を待つ。(山下 優)
スポーツ報知