ダートコースのさらに内側に設けられている京都競馬場の障害コースは1周約1400mで、大障害コースに設けられている「バンケット障害」は3段跳びと言われる階段状のもので高低差0.8メートル、長さ15.9メートルという特殊なもの。ここで
バランスを崩すとリカバリーは大変だ。
西日本地区では最長距離となる3930mの距離に延べ18の障害。中京競馬場で行われた2回を加えた過去10年間で1番人気馬は【4-1-1-4】。自在性に加えてコーナーリングの巧みさと飛越の安定性、そして騎手の技量が問われる難コースだ。
◎
ビーマイオーシャンは格上げ初戦の前走オープンで勝ち馬から0.3秒差3着。この時に勝った
マイネルグロンが4月22日に福島競馬場のオープン競走を楽勝したことも心強い材料だ。
京都競馬場の障害コースは初めてだが、このコース攻略に不可欠な先行力を持ち合わせており、また今回が障害転向4戦目ということを考えれば、まだかなりの伸びしろがありそうだ。ここは期待料も込めて本命視したい。
〇
ダイシンクローバーは
中山グランドジャンプ3着。重馬場、63kgの
中山グランドジャンプは勝ち馬にこそ離されたが2着馬とは0.3秒差。ゴール前で先行した馬を交わしての3着なら内容的には文句のないところだ。
京都競馬場の障害コースは初めてだが、それはどの馬にも言えること。今回のメンバーでは格上的存在だ。連勝馬券の軸ならこの馬か。
▲
ポルタフォリオは阪神障害コースで勝ち上がり、
牛若丸ジャンプS4着。新潟、小倉の両ハードルコースで入着の経験もある。なかなか順調に使い込めない馬だったが、キャリアを積んで安定性が増してきた。飛越の安定した馬なので大障害コースに不安はない。
前走はスローペースからの瞬発力勝負に対応できないような格好になってしまったが、馬体重も少し太かったか。初の重賞挑戦となるが不安よりも楽しみの方が大きい。
△
テリオスルイは前走の三木ホースランドパークジャンプSを7馬身差で制して障害転向9戦目で2勝目を記録した。この馬も京都競馬場は初めてだが、安定した先行力が武器。むしろ向いていると判断したい。
ジャングルポケット×
ダンスインザダークのスタミナ配合で、距離延長も味方。マイペースで行ければ、この馬の先行力は侮れない。
前走で小倉のオープン競走を制している△
セデックカズマも大障害コースをこなせば十分圏内だ。