優勝馬には
安田記念への優先出走権が付与されるレースだが、過去10年間でこのレースを
ステップに本番へ挑んだ馬は【1-1-1-24】と関連性は薄く、距離適性はしっかりと見定めたいレースだ。実際、同じ左回りの
高松宮記念組は当レース【6-2-2-19】と高い好走率を誇っている。
◎
ウインマーベルは
スプリンターズS2着、
キーンランドC2着の上級ス
プリンター。東京競馬場は初めてだが、左回りは下手ではないはずで、むしろ得意と思われる。
シルクロードS、
高松宮記念はいずれも外枠に泣かされた。勝ち上がるまでに時間を要した馬だが、ブリンカー着用で一変した。極端に切れる脚があるわけではないので、多少なりとも時計のかかる馬場になったのはプラスではないか。
〇
ダディーズビビッドは
阪急杯2着など芝1400mは【2-2-2-1】と、この距離を得意にしている。その
阪急杯は、先行馬有利の流れだったが、好位のインでこの馬らしい立ち回りの上手さを生かすような競馬で2着。さすがに
高松宮記念は忙しく、また相手も強かった印象だが、今回のメンバーではこの馬の先行力は大きな武器になりそうだ。
▲
レッドモンレーヴは
節分Sなど東京競馬場は【2-1-0-1】。前走の
ダービー卿チャレンジトロフィーは1番人気を裏切る形になってしまったが、特殊なコースだけに大きな出遅れは痛かった。それでもメンバー最速の上がりタイムを記録しており、オープンに入ってもその末脚は十分に通用することを証明している。祖母が
エアグルーヴで
ロードカナロア×
ディープインパクトという良血馬にして好馬体。まだ上を目指せる存在だ。
△
トゥラヴェスーラは一昨年の2着馬で、
高松宮記念3着。
葵S2着など早い時期から活躍してきた馬だが、途中2度にわたる長い休養もあって8歳馬とはいえ今回が28戦目。
高松宮記念は3年連続の出走で4着、4着この春は3着だった。まだ年齢的な衰えはなさそうだ。自分から勝ちに行くような競馬はできないものの、強烈な瞬発力が武器。芝1400mは【0-2-0-2】で勝鞍こそないが、安定している。スローペースからの瞬発力勝負になれば怖い1頭だ。
距離短縮で成績がさらに安定してきた△
ゾンニッヒ、
NHKマイルカップの覇者△
ダノンスコーピオンも争覇圏内で無視はできない。