◇G1・
オークス(2023年5月21日 東京芝2400メートル)
今週末は、牝馬3冠ロードの第2関門「第84回
オークス」が東京競馬場で行われる。過酷な2400メートルに若き3歳牝馬が挑む。注目は
桜花賞を圧倒的なパフォーマンスで制した
リバティアイランド。早くも3冠の期待が膨らむ名牝候補がここも通過点とするか。対する関東勢は
エフフォーリアの妹
ペリファーニアが反撃態勢を整えている。1強の牙城を崩す馬が、果たして現れるのか?
1強ムード揺るがず。
桜花賞を異次元の末脚で制した
リバティアイランドが断然の主役。先行勢が粘る流れで、4角16番手からごぼう抜きした脚力にはもう逆らえない。この“16番手”は09年
ブエナビスタ、18年
アーモンドアイと一致。名牝への道が半ば約束されていると言ってもいい勝ちっぷりだった。
焦点はむしろ相手探し。関東の総大将は半兄
エフフォーリアとの兄妹クラシック制覇に挑む
ペリファーニア。鞍上の横山武は勝てば、祖父・富雄(78年
ファイブホープ)、父・典弘(10年
サンテミリオン)に続く、史上初の父子3代
オークス制覇となる。キャリアわずか3戦目で臨んだ
桜花賞(3着)も、直線でいったん先頭に躍り出るなど見せ場十分だった。
トライアルの
フローラSを制した
ゴールデンハインドは
オークスと相性のいい
ゴールドシップ産駒。過去3頭の出走で、21年V
ユーバーレーベン、20年3着
ウインマイティーが結果を出している。
別路線組では2戦2勝、史上最少キャリアV(3戦目)を狙う
ミッキーゴージャスが不気味。
母ミッキークイーンは15年の優勝馬で、史上3組目となる母娘制覇も懸けて挑む一戦だ。
スポニチ