レミージュ(牝3、栗東・
松永幹夫厩舎)が
キズナ産駒の2週連続GI制覇をかけて、
オークス(3歳牝・GI・芝2400m)に挑む。
キズナ産駒は牝馬の活躍が目立ち、
JRAのGIを制した
アカイイトと
ソングラインはともに牝馬。
JRA重賞勝ち馬を見ても、12頭中7頭が牝馬となっている。また、大敗からの一変も多いのも特徴で、
JRA重賞20勝のうち、前走2桁着順からの激変Vが6回もある。振り返れば先週の
ヴィクトリアマイルを制した
ソングラインも、前走1351ターフス
プリント10着からの巻き返しVだった。ちなみに
JRA重賞に限った成績を見ると、前走2桁着順馬が[6-3-2-41]の勝率12%、連対率17%なのに対し、前走勝ち馬は[5-7-10-74]の勝率5%、連対率13%。勝利数、勝率、連対率、全ての数字が“前走勝ち馬<前走2桁着順馬”となっているのは驚くほかない。
レミージュは昨秋に未勝利、
エリカ賞と牡馬相手に連勝してオープン入り。その後は
きさらぎ賞が5着、
チューリップ賞が16着と苦戦続きだが、前々走はイレ込み、前走は出遅れに距離不足と一応の敗因はある。距離延長を味方に付ければ、巻き返しは可能だろう。
レミージュが勝てば、
キズナ産駒は
ヴィクトリアマイルの
ソングラインに続いて、2週連続の
JRA・GI制覇。それもともに前走2桁着順からの一変Vとなる。父の産駒らしい、反発力を見せてくれることに期待したい。
【前走2桁着順から重賞で3着以内となった
キズナ産駒】カッコ内は人気
・20年
京都新聞杯・1着
ディープボンド(4)
・20年
紫苑S・1着
マルターズディオサ(5)
・21年
オーシャンS・3着
ビアンフェ(6)
・21年
阪神大賞典・1着
ディープボンド(3)
・21年
NHKマイルC・2着
ソングライン(7)
・21年
マーメイドS・1着
シャムロックヒル(10)
・21年
紫苑S・1着
ファインルージュ(2)
・21年
有馬記念・2着
ディープボンド(5)
・22年
中山牝馬S・2着
アブレイズ(12)
・23年
京王杯SC・3着
ダディーズビビッド(6)
・23年
ヴィクトリアマイル・1着
ソングライン(4)