過去の傾向から勝ち馬をあぶり出す「G1データ王」。今週行われる牝馬3冠第2戦「第84回
オークス」でデータ班が徹底分析した結果、今年の
桜花賞馬
リバティアイランドのV確率は80%。2冠はほぼ当確と結論づけ、相手候補を探った。
(1)
桜花賞組
王道の
桜花賞組は過去10年で7勝(2着4回)とやはり強い。特に
桜花賞馬は外回り開催になった07年以降、13頭が
オークスに参戦して【6・1・1・5】の成績。中でも上がり3F1位の末脚で差し切った馬(=表)は【4・1・0・0】とV確率は80%までアップする。唯一2着に敗れた14年
ハープスターも首差の惜敗だった。上がり3F1位の32秒9で差し切った今年の
桜花賞馬
リバティアイランドの2冠も“ほぼ当確”といえる。
今年の
桜花賞は2着
コナコースト、3着
ペリファーニアが4角2、4番手から粘り込む形だったが、このタイプは距離が延びる
オークスで苦戦が目立つ。過去10年で
桜花賞4角4番手以内だった馬は
オークスで【0・0・1・13】の成績。その中には
桜花賞3着以内が6頭(
桜花賞馬3頭を含む)もいたが連対はゼロ。むしろ4角6番手から4着だった
ハーパー、同8番手から5着の
ドゥアイズが怖い。
(2)別路線組
過去10年、
桜花賞以外の別路線組で勝ち馬が出ているのは
忘れな草賞(2勝)と
フローラS(1勝)の2
ステップ。今年、前者の参戦はなく、後者は4頭がエントリー(1頭は抽選対象)。
フローラS組も
桜花賞同様、4角4番手以内だった馬が【0・0・0・15】とサッパリ。今年、同組のうち1着
ゴールデンハインド、2着
ソーダズリング、11着
キミノナハマリアは4角4番手以内で通過しており、手を出しづらい。残る1頭
イングランドアイズは4角14番手から4着まで浮上。抽選突破なら侮れない。
(3)東京実績
ここ2週の東京G1は当地実績のある馬が上位を占めた。7日の
NHKマイルCは東京で2戦2勝だった
シャンパンカラーが勝ち、2着&3着も勝ち星があった。先週の
ヴィクトリアマイルは昨年の東京G1勝ち馬が1〜3着。
オークス勝ち馬も過去10年のうち5頭は東京で勝ち星があり、1頭は当地重賞で2着に好走していた。残る4頭は初コースだったが全て3勝馬。初経験で克服するには実績が必要だ。
(4)馬体重
馬体重別成績は過去10年で460〜479キロが【6・6・3・35】と好相性。特に17年以降で該当馬が5勝を挙げており、19年12番人気2着、20年13番人気3着、22年10番人気2着など伏兵の大駆けが目立つ。出走馬の前走馬体重を見ると
リバティアイランドは466キロで該当。ほかには
ハーパー、
ソーダズリング、
ドゥーラが好走馬体重に当てはまる。
結論
データ的にも
桜花賞馬
リバティアイランドの2冠制覇を後押し。東京コースも昨年の
アルテミスS2着の実績があり、割り引く材料は見当たらない。相手候補の筆頭には
桜花賞4着の
ハーパーをプッシュ。東京は
クイーンCを勝っており、前走の馬体重462キロをキープできれば近年の好走馬体重もクリア。他に
桜花賞組から
クイーンC2着の東京実績が光る
ドゥアイズ、前走馬体重472キロの
ドゥーラにも注目したい。(データ班)
スポニチ