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【オークス】リバティアイランド 2冠へ死角なし 相手筆頭はハーパー

スポニチ
  • 2023年05月16日(火) 05時18分
 過去の傾向から勝ち馬をあぶり出す「G1データ王」。今週行われる牝馬3冠第2戦「第84回オークス」でデータ班が徹底分析した結果、今年の桜花賞リバティアイランドのV確率は80%。2冠はほぼ当確と結論づけ、相手候補を探った。

(1)桜花賞

 王道の桜花賞組は過去10年で7勝(2着4回)とやはり強い。特に桜花賞馬は外回り開催になった07年以降、13頭がオークスに参戦して【6・1・1・5】の成績。中でも上がり3F1位の末脚で差し切った馬(=表)は【4・1・0・0】とV確率は80%までアップする。唯一2着に敗れた14年ハープスターも首差の惜敗だった。上がり3F1位の32秒9で差し切った今年の桜花賞リバティアイランドの2冠も“ほぼ当確”といえる。

 今年の桜花賞は2着コナコースト、3着ペリファーニアが4角2、4番手から粘り込む形だったが、このタイプは距離が延びるオークスで苦戦が目立つ。過去10年で桜花賞4角4番手以内だった馬はオークスで【0・0・1・13】の成績。その中には桜花賞3着以内が6頭(桜花賞馬3頭を含む)もいたが連対はゼロ。むしろ4角6番手から4着だったハーパー、同8番手から5着のドゥアイズが怖い。

 (2)別路線組

 過去10年、桜花賞以外の別路線組で勝ち馬が出ているのは忘れな草賞(2勝)とフローラS(1勝)の2ステップ。今年、前者の参戦はなく、後者は4頭がエントリー(1頭は抽選対象)。フローラS組も桜花賞同様、4角4番手以内だった馬が【0・0・0・15】とサッパリ。今年、同組のうち1着ゴールデンハインド、2着ソーダズリング、11着キミノナハマリアは4角4番手以内で通過しており、手を出しづらい。残る1頭イングランドアイズは4角14番手から4着まで浮上。抽選突破なら侮れない。

 (3)東京実績

 ここ2週の東京G1は当地実績のある馬が上位を占めた。7日のNHKマイルCは東京で2戦2勝だったシャンパンカラーが勝ち、2着&3着も勝ち星があった。先週のヴィクトリアマイルは昨年の東京G1勝ち馬が1〜3着。オークス勝ち馬も過去10年のうち5頭は東京で勝ち星があり、1頭は当地重賞で2着に好走していた。残る4頭は初コースだったが全て3勝馬。初経験で克服するには実績が必要だ。

 (4)馬体重

 馬体重別成績は過去10年で460〜479キロが【6・6・3・35】と好相性。特に17年以降で該当馬が5勝を挙げており、19年12番人気2着、20年13番人気3着、22年10番人気2着など伏兵の大駆けが目立つ。出走馬の前走馬体重を見るとリバティアイランドは466キロで該当。ほかにはハーパーソーダズリングドゥーラが好走馬体重に当てはまる。

 結論

 データ的にも桜花賞リバティアイランドの2冠制覇を後押し。東京コースも昨年のアルテミスS2着の実績があり、割り引く材料は見当たらない。相手候補の筆頭には桜花賞4着のハーパーをプッシュ。東京はクイーンCを勝っており、前走の馬体重462キロをキープできれば近年の好走馬体重もクリア。他に桜花賞組からクイーンC2着の東京実績が光るドゥアイズ、前走馬体重472キロのドゥーラにも注目したい。(データ班)

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