2冠達成へ向け視界は良好だ!競馬の祭典「第90回ダービー」(28日、東京)の1週前追い。2冠制覇を目指す
皐月賞馬
ソールオリエンス(牡=手塚)はWコース併せ馬で文句なしの動きを披露。最高気温が30度を超えた美浦で、ダービー熱が日に日に高まってきた。
3歳世代でただ一頭、牡馬3冠への挑戦権を得た
ソールオリエンス。まずは世代の頂点を決める「ダービー」制覇へ向け、堂々たるデモンストレーションを披露した。
暑さにへこたれる様子もなく、主戦・横山武が騎乗してキビキビとした歩様で馬場入り。角馬場で入念に体をほぐした後、Wコースへ移動。調教パートナーの
ドゥラモンド(5歳3勝クラス)を5馬身先行させてスタート。行きたがるそぶりは一切なく、鞍上との息はぴったり。コーナリングを利して徐々に差を詰めると、内に入って1馬身遅れの形で直線へ。横山武が軽く促すとスムーズに加速し、ラスト1F11秒1と力強い伸び脚を見せて2馬身先着した。くしくも6F80秒8、ラスト1Fの時計とも
皐月賞の1週前追いと同じタイムだった。
横山武は「順調。いい反応でしたね。
皐月賞前とは特に変わりない。左回りでは初めて乗ったけど、それも問題なさそう。広々とした東京に替わるのはいいと思います」とコース替わりを歓迎した。重馬場で行われた前走・
皐月賞は後方からの競馬。最終4角で膨れ気味になりながらも、大外を一気に伸びて最後は1馬身1/4差で突き抜けた。
鞍上を出迎えた手塚師の顔にも自然と笑みが浮かんだ。「
皐月賞の1週前より、余裕があって動きは良かった。時計も思っていたくらい。直線の伸びはさすがG1馬でしたね」と褒め言葉が並んだ。激闘の
皐月賞から4週間。「体は余裕があるように見えるけど、計量すると変わらない。心肺機能とか中身は良くなっていると思います」とさらなる上積みを強調した。競馬の祭典まであと10日。今年の主役が最高のパフォーマンスを発揮すべく、牙を研いでいる。
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