藤田菜七子騎手=美浦・
根本康広厩舎=は、今週(5月20、21日)は新潟で10鞍(土曜5鞍、日曜5鞍)に騎乗する。
先週土曜には
サンスレッドとのコンビで逃げ切り。好スタートから初ダートのパートナーを鮮やかに導き、今年4勝目、通算151勝目を挙げた。「ハナに行くのは決めていなかったですが、本当にゲートが上手な馬なので、行く馬がいたら行かせてもいいなと思っていたんですけど、ハナになりました。最後も手応えは楽でしたし、もう少し時計は詰まりそうな感じもあります」と今後の見通しを語った。最大の長所はスタートで、「逃げなくても競馬できますし、毎回必ずゲートを出てくれて、(やりたい)競馬ができるのが、この馬の強みだと思います」とたたえた。得意の新潟最終週で2週連続Vへ好ラインアップだ。
土曜3Rの
アイファースキャンは安定した競馬ぶりで近4走が(2)(2)(2)(3)着と初勝利まであと一歩。ひと息入った前走も手堅い立ち回りで差を詰めた。これで全8戦で騎乗するパートナーに「気持ち的に一回叩いた方がピリッとすると思っていて、今週の追い切りでもそれを感じられました。ゲートはもう少し出てくれれば助かるんですけど、それでも出遅れる心配はないですし、競馬が上手なので、今回こそ決めたいですね」と力が入る一戦だ。
土曜9Rは
ユイノダンディズムに2戦連続の騎乗となる。前走は直線競馬では不利とされる2番枠からスタート直後に外ラチへと誘導する好騎乗で3着と前進。「前走は枠が悪くて、その週は雨も降っていたのでゲートは出さずに行こうと思っていました。本当にこの条件が向いていると思うので、枠次第では勝負になると思います。今回はいい枠が欲しいですね」と、絶好の15番枠から勝負に出る。
土曜12Rの
ドラゴンゴクウはこのクラスで2度の連対歴がある。前走も中団に構え、最後の直線ではしっかりと末脚を伸ばして2着と力を示した。「コンスタントに使っていますが元気に走ってくれています。タフな馬だなと思いますし、頭が下がりますね。スタートを出たところでひと脚ためれば、必ず脚を使ってくれます。左回りも問題なかったのでいい競馬がしたいですね」と勝利へ導けるか。
日曜5Rは
カズキと3戦連続のコンビとなる。前走は京都で好位のポケットから運んで3着と前進した。「2回目の方がゲートも出ていますし、前回は上手に競馬ができていました。2走前の新潟では私が上手に乗れませんでした。左回りも問題ないですし、少し早めに動かしていく競馬ができればいいなと思います」とイメージを練る。
日曜11Rは
スティクスに昨年7月以来の騎乗となる。そのアイビスサマーダッシュ・G3は内めの4番枠と不運だったがスピードを存分に生かし0秒6差の5着と健闘した。「本当にスピードがあってゲートも上手に出てくれていたんですが枠が内めでもったいない競馬になってしまいました。千直への適性は高いと思います。この馬のスピードを生かす競馬がしたいです」と今度こその構えだ。
【土曜新潟】
2R・
ミヤジレガリア(牝3歳、栗東・
鈴木孝志厩舎、父
キタサンブラック)
3R・
アイファースキャン(牡3歳、美浦・
根本康広厩舎、父
アイファーソング)
5R・ウテナ(牝3歳、美浦・
田島俊明厩舎、父
ハービンジャー)
9R・
ユイノダンディズム(牡5歳、美浦・
竹内正洋厩舎、父
ディープブリランテ)
12R・
ドラゴンゴクウ(牡4歳、美浦・
根本康広厩舎、父
トゥザグローリー)
【日曜新潟】
1R・
コンスタンシア(牝3歳、美浦・
田中剛厩舎、父
モーリス)
2R・
エリカソレイユ(牝3歳、美浦・
国枝栄厩舎、父
ミッキーアイル)
5R・
カズキ(牡3歳、栗東・
梅田智之厩舎、父
モーリス)
7R・
フレンドパル(牝5歳、美浦・
深山雅史厩舎、父
ロードカナロア)
11R・
スティクス(牝5歳、栗東・
武幸四郎厩舎、父
ロードカナロア)
スポーツ報知