◆第6回
葵S(5月27日、京都競馬場・芝1200メートル)
ビッグシーザー(牡3歳、栗東・
西園正都厩舎、父
ビッグアーサー)の重賞初制覇が有力だ。新馬戦から一貫して芝1200メートルに起用され、3戦目から4連勝中。同世代のス
プリント路線では頭ひとつ抜けた存在といえる。
2016年の
高松宮記念を制した父、
ビッグアーサー譲りのスピードが最大の持ち味であることは間違いない。だが、先行一辺倒ではなく、ゲートの出がひと息だった
福島2歳Sが中団から鮮やかな差し切り。タフな馬場も経験済みで、現時点でこれといった死角がない。
5月17日の栗東・坂路では50秒1―11秒9の超抜時計をマーク。西園正調教師は「もともと身体能力の高い馬でしたが、より一層、実が入ってきました。このまま負けずにG1(
スプリンターズS)まで行きたいですね」と自信を隠さない。年長馬との対戦が控える秋に向け、強い勝ち方を見せてくれるだろう。(吉村 達)
スポーツ報知