社台
ファームが
日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)の13年ぶり7勝目を目指し、
ソールオリエンス(牡3、美浦・
手塚貴久厩舎)、
シャザーン(牡3、栗東・
友道康夫厩舎)、
ベラジオオペラ(牡3、栗東・
上村洋行厩舎)の3頭を送り込む。
社台
ファームは55年に先代の吉田善哉氏が創業した。69年の
オークスをシャダイ
ターキンが制し、クラシック初制覇。その後も次々とビッグレースを制したが、ダービーには縁がなかった。待望の初制覇は86年の
ダイナガリバー。その後は95年
タヤスツヨシ、96年
フサイチコンコルド、00年
アグネスフライト、03年
ネオユニヴァース、10年
エイシンフラッシュで通算6勝。これは
グレード制が導入された84年以降に限ると、ノーザン
ファームの11勝に次いで2位となる。
今年のエース格は
ソールオリエンスだ。
皐月賞は4角でも後方だったが、そこから大外一気の差し切り。コーナリングが粗削りなので、広くて直線が長い東京に替わるのはプラス。無敗での2冠達成へ視界良好だ。
伏兵陣にも注目したい。
シャザーンは
ロードカナロア産駒だが、体型的に2400mへの距離延長は問題なし。末脚を生かせる東京替わりは歓迎材料といえる。一方、
ベラジオオペラは
スプリングSの覇者。前走の
皐月賞はハイペースに泣いて10着に沈んだが、リズム良く運べれば巻き返し可能だろう。
10年の
エイシンフラッシュ以来、13年ぶりの戴冠は待ったなし。00年の1着
アグネスフライト─2着
エアシャカール以来となるワンツーまで期待できそうだ。