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【日本ダービー】スキルヴィング、快挙への「余力」仕上げ 藤沢和雄元調教師からも「大丈夫」のお墨付き

スポーツ報知
  • 2023年05月25日(木) 06時45分
日本ダービー追い切り(5月24日・美浦トレセン)

 歴史的快挙に手をかけた。そう思わせるには十分な内容だった。スキルヴィングの追い切りは美浦・Wコースで3頭併せ。隊列の2番手をリズム良く追走し、真ん中に入った直線は高い集中力を見せつけて6ハロン84秒8―11秒2で、内カーペンタリア(4歳3勝クラス)、外マローディープ(3歳未勝利)と併入した。

 派手なパフォーマンスではない。ただ、中3週でも2頭併せだった先週に続き、確かな負荷をかけたことが大きな強調材料だ。木村調教師は「先週においても、今朝においてもスペース(余力)のある状態だったのでスタッフと話してやりました」と意図を説明した。

 過去に青葉賞を勝った馬が本番を制したことはないが、この余力こそが「勝てない」のジンクス打破のカギになる。先日、シンボリクリスエスゼンノロブロイで同じ青葉賞から本番の臨戦で2着と涙をのんだ藤沢和元調教師に連絡したという。その中で「余力を持ってレースを迎えようとしているのは分かる。自信を持って大丈夫」と伝えられた。その言葉を皐月賞組と戦う勇気に変えたことは容易に推測がつく。

 木村師はイクイノックスで挑戦した昨年が2着。「一生背負っていくもの」と口にするほど悔しさにまみれた。あれから1年。同じキタサンブラックを父に持ち、前走の青葉賞で3連勝を達成した逸材と、再び祭典の舞台へ戻ってきた。「へこたれないで春を迎えられているのが頼もしい」。歴史を変えるだけの下地は整ったとみる。(松末 守司)

スポーツ報知

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