◆第90回
日本ダービー・G1(28日、東京競馬場・芝2400メートル)
第90回
日本ダービー・G1(28日、東京)の出走馬と枠順が25日、確定した。史上8頭目の無敗2冠を狙う
皐月賞馬
ソールオリエンスは、最多タイの8勝(全着順判明の1938年以降)を挙げる5番枠に決定。3冠馬8頭のうち最近3頭が勝利をつかんだ絶好枠だ。26日は18時30分から、インターネットで馬券が発売される。
偉大なる名馬を生んだ絶好枠を味方に、
ソールオリエンスが無敗街道を突き進む。5番枠は全着順が判明している1938年から昨年までで10番枠、13番枠と並ぶ最多の8勝。18頭立てとなった92年以降でも、1番枠の5勝に次ぐ単独2位の4勝をマークする。05年
ディープインパクト、11年
オルフェーヴル、20年
コントレイルと3冠馬3頭まで輩出した、いわば「3冠枠」だ。
枠順確定直後、平塚助手は「言うことないですね。いいところだと思います」と第一声。
皐月賞では初の多頭数に最内1番枠で不安視する声もあったが、ものともせず外に持ち出し、圧巻の末脚で4角17番手から他馬をのみ込んだ。「最内を苦にせずしっかり結果を出してくれたので、ダービーならどこでもいいと思っていました」。
皐月賞時ほど枠順は気にかけていなかったが、3冠馬3頭との同枠に「心強いですし、
ソールオリエンスも続くといいですね。追い切り後も変わりなく順調ですよ」と相好を崩した。
ダービーと同舞台で開催された先週の
オークスも、同じ5番枠の
リバティアイランドが6馬身差で圧勝し、牝馬2冠を達成した。唯一、牡馬3冠の挑戦権を持つ
ソールオリエンスが同枠を引き当てたのも、単なる偶然ではないだろう。史上8頭目となる無敗での2冠へ、視界は極めて良好だ。(松井 中央)
スポーツ報知