「葵S・G3」(27日、京都)
ス
プリント界に新星誕生だ。3歳短距離王を決める初夏の戦いは、初めて1200メートル戦に起用された
モズメイメイが驚異のスピードで逃げ切りV。ゴール前で迫った上位人気の
ルガル、
ビッグシーザーを1分7秒1のレースレコードで封じ込め、
チューリップ賞に続く重賞2勝目を飾った。
スタートから独壇場だった。ゲートが開くと同時に、
ショットガンのように反応。労せず1馬身のリードを取ると、そのまま影をも踏まさず押し切った。新生・淀では初めてとなる重賞タイトルを手にした
武豊は「初めて乗った時から“先々はス
プリント路線かな”と。逃げるつもりはなかったです。前半のアドバンテージが生きましたね」と笑顔。続けて「勝てて良かったですし、あした(28日)はいよいよダービー。またインタビューしてもらえるように頑張りたいです」と、昨年に続く自身7回目の栄冠を意識した。
見守った音無師は「フライングだね(笑)」と、誰もが目を疑った
ロケットスタートにおどけた。「
桜花賞も使ったし、とりあえず夏休み」と今後についてはノープランを強調したが、当然
スプリンターズS(10月1日・中山)が視界に入るだろう。同じ勝負服の
モズスーパーフレアをほうふつさせる快速娘が、さらなる栄光に向かって走り続ける。
提供:デイリースポーツ