トライアルの
青葉賞を快勝し、2番人気に支持された
スキルヴィングを、まさかの悲劇が襲った。
中団から徐々にポジションを押し上げ、最終4角で6番手に進出して迎えた直線。これからという時に反応はなかった。直線半ばで後退し、鞍上のルメールは手綱を抑えたままで17着入線。直後に1角付近で倒れ込み、その後に急性心不全で死が確認された。
下馬後、心配そうに馬体をなでたルメールは無念の表情。デビュー戦から手綱を取り続けた相棒との突然の別れに「直線に向いた時に手応えがなくなってしまって、ペースダウンしてしまいました。残念です…」と言葉を絞り出した。勝った
タスティエーラと同じ馬主(キャロット
ファーム)。陣営にとっては手放しで喜べない結末となってしまった。
スタート直後には
ドゥラエレーデがつまずき、鞍上・坂井が落馬するアク
シデントで競走中止(馬は異常なし)。第90回の記念すべきダービーは波乱の連続で幕を閉じた。
スポニチ