「
目黒記念・G2」(28日、東京)
日本のダービージョッキーになった豪州の名手が、最後もきっちり締めくくった。4番人気の
ヒートオンビートが、逃げ粘る
ディアスティマを外から追い上げ、頭差かわしてV。善戦ホースを初の重賞タイトルへ導いた。
祭典の劇的勝利から1時間余。しかし、レーンは冷静だった。五分の発馬で自然にインへ導き、道中は10番手。「スタートしてからそこそこペースが流れていたので、理想的だった。折り合ってリズム良く走れました。手応えも良かったので、最後まで出し切れました。いい勝ち方をしてくれました」。クールなコメントで振り返った。
21年2月末に定年解散した松田国英厩舎からの転厩馬。友道師は「うちに来てようやく初めて勝ってくれた。歯がゆい競馬が続いていたからね」と、師匠から譲り受けた馬での勝利にホッとした様子。「ゴール前にフワッとするところがあるから、気をつけて最後までしっかり追ってくださいとは伝えたんだけど、さすがですね」と名手の手腕に感謝した。
母は
桜花賞馬
マルセリーナで父はダービー馬
キングカメハメハという良血。「これで大きいところを目指せます。秋はG1を狙っていきたい」と指揮官。今後はひとまず山元トレセン(宮城県)へ放牧に出て、夏は休養に充てる予定だ。
提供:デイリースポーツ