日本ダービーが終わり、いよいよ2歳戦の開幕だ。東京では例年通り、3鞍のメイクデビューが組まれている。昨年は初日の芝1600mで
ノッキングポイントが勝ち上がり、
日本ダービーの舞台に駒を進めた。同2着の
オールパルフェは
デイリー杯2歳Sを勝っている。2日目の牝馬限定戦で勝ち上がった
モリアーナも2戦目の
コスモス賞を連勝し、早い時期から活躍した。今年も開幕週から各厩舎の評判馬がスタンバイ。どの馬が東の一番星に輝くのか注目だ。
【6月3日(土) 東京芝1600m】
◆
シュトラウス(牡、父
モーリス、
母ブルーメンブラット、美浦・
武井亮厩舎)
アドマイヤベガ産駒の母は
マイルCSの勝ち馬。兄姉は現4歳の
フォラブリューテ(
紅梅S)など9頭中5頭がデビュー勝ちを飾っている。先週(5月24日)の追い切りには
D.レーン騎手が騎乗し、ウッドチップコースで6F83.0〜66.6〜52.1〜37.7〜23.6〜11.4をマークした。これが再入厩後では4本目の時計。折り合い面の難しさを見せているが、乗り込み自体は順調だ。「スイッチの入り方や気持ちのコントロールに課題があるけど、体力面は申し分ない。持っている能力は高いし、スムーズに走らせることができれば…」と
武井亮調教師。鞍上はD・レーン騎手が予定されている。
【6月4日(日) 東京芝1600m(牝馬)】
◆
チェルヴィニア(牝、父
ハービンジャー、
母チェッキーノ、美浦・
木村哲也厩舎)
キングカメハメハ産駒の母は
フローラSを勝っており、
オークス2着など活躍した。半兄に
ノッキングポイント(
毎日杯2着、
日本ダービー5着)、伯父に
コディーノ(重賞2勝=
札幌2歳S、東京スポーツ杯2歳S、
朝日杯FS2着、
皐月賞3着)、いとこに
サブライムアンセム(
フィリーズレビュー)など一族にも活躍馬が並ぶ。先週(5月24日)の追い切りはウッドチップコースで長めから時計を出し、7F97.9〜82.4〜67.6〜53.0〜38.5〜24.7〜11.8をマークした。
「お兄ちゃんとはタイプが違う。センスがいいし、フットワークの質も高い。余裕を持って動けているし、頼もしく感じています。距離には融通が利きそう。いいモノを持っていることは間違いないと思います」と
木村哲也調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
◆
ボンドガール(牝、
父ダイワメジャー、
母コーステッド、美浦・
手塚貴久厩舎)
2022年のセレクトセールに上場され、取引価格は2億3100万円。半兄に
ダノンベルーガ(
共同通信杯)がいる。先週(5月24日)の追い切りには
D.レーン騎手が騎乗し、ウッドチップコースで6F87.0〜68.4〜52.6〜38.1〜24.3〜12.0をマークした。「マイラー体形で素軽い走りをするし、いいスピードがありそう。軽い馬場なら切れそうな感じもある。だいぶ気持ちも入ってきたし、調教の感触どおりなら初戦から勝ち負けになると思います」と
手塚貴久調教師。鞍上は
D.レーン騎手騎手が予定されている。
【6月4日(日) 東京芝1400m】
◆
バスターコール(牡、父
ルーラーシップ、
母デグラーティア、美浦・
田村康仁厩舎)
フジキセキ産駒の母は小倉2歳Sの勝ち馬。叔父に
ボールライトニング(
京王杯2歳S)がいる。先週(5月25日)の追い切りはウッドチップコースで6F83.7〜66.1〜50.9〜36.7〜23.6〜11.6をマークした。前週にも同じく1F11.6を計時するなど仕上がりの順調さを見せている。「動きの質はいい。この時期にしては体幹がしっかりとしている。性格は真面目だし、手先が軽い走りで切れそう。初戦から楽しみです」と高木調教助手。鞍上は
D.レーン騎手騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)