今年の
安田記念(3歳上・GI・芝1600m)には、近3年の
NHKマイルCの勝ち馬が全てエントリーしてきた。エース格は21年の覇者で、前走の
マイラーズCを快勝した
シュネルマイスター(牡5、美浦・
手塚貴久厩舎)。これを追うのが昨年の勝ち馬で、前走の
京王杯SCは11着だった
ダノンスコーピオン(牡4、栗東・安田隆行厩舎)、そして大混戦だった今年の
NHKマイルCを制した
シャンパンカラー(牡3、美浦・
田中剛厩舎)だ。
過去に
NHKマイルCの勝ち馬3頭が直接対決したことは4回。そのうち3回で最年長馬が先着している。
安田記念での対決は14年の1回のみだが、この時も最年長の
グランプリボスが最先着の2着だった。この視点でいくと、今年は
シュネルマイスターに分があるといえる。
もう一つ、面白いデータがある。
NHKマイルCと
安田記念は、ともに東京芝1600mのGIとあって結びつきは強いように思える。しかし実際には
NHKマイルCの勝ち馬は
安田記念で[0-7-2-22]と惜敗続き。12年と14年に
グランプリボスが2桁人気で2着に激走したように、伏兵の一発がある一方、人気馬はあとひと押しを欠くシーンが目立つのだ。
今年の3頭では
シュネルマイスターが上位人気、
ダノンスコーピオンと
シャンパンカラーは伏兵評価となりそうだが、果たして結果は─。本命党も穴党も、
NHKマイルC覇者3頭の取捨選択が馬券のカギとなるかもしれない。