認定NPO法人の引退馬協会は30日、
ナイスネイチャ(セン)が死んだことを発表した。35歳だった。
ナイスネイチャは
父ナイスダンサー、
母ウラカワミユキ(母の
父ハビトニー)の血統。90年代に活躍した個性派ホースで、91〜93年の
有馬記念3年連続3着は語り草となっている。通算41戦7勝で、重賞4勝を挙げた。
01年の種牡馬引退後は「引退馬協会」の“広報部長”として協会の活動に貢献。協会は引退馬支援の輪を広げようと、17年に
ナイスネイチャの誕生日(4月16日)に合わせて募金活動「
ナイスネイチャ バースデードネーション」を開始。35歳となった今年の募金額は、過去最高の約7400万円に達した。
けい養先の浦河渡辺牧場のツイッターによると、今月に入って
ナイスネイチャは食欲が落ちたが、27日には3日半ぶりに青草を食べたことが報告されていた。
引退馬協会は公式サイトで、「同馬は体調を崩してから、放牧地ではもちろん馬房でも一度も寝ていませんでしたが、11時半頃に渡辺牧場の放牧地で自ら横たわり、そのまま立てなくなりました」「本日は朝から心拍数も上がり腸の動きも鈍化し、体力的にはもはや限界だったため、獣医師と相談の上、鎮静剤と麻酔剤を投与し苦しまないよう配慮の上、12時40分安らかに旅立たせていただきました」「相棒の
メテオシャワーと渡辺牧場のみなさんに見守られ、眠るように亡くなりました」「同馬の余生を応援していただいた皆様、献身的に同馬をケアしていただいた渡辺牧場の皆様、獣医師の先生方に心よりお礼申し上げます」と報告した。
スポニチ