個性派ホースとして人気を集めた
ナイスネイチャが30日、死亡したことを認定NPO法人の引退馬協会が発表した。35歳。存命中のJRA重賞馬では最高齢だった。
故郷の北海道浦河町・渡辺牧場で余生を送っていたが、5月に入り体調が悪化。同協会によると、この日11時半頃に放牧地で立てなくなり、体力的にも限界を迎え、12時40分に安らかに旅立った。
1990年12月2日の京都でデビュー。重賞4勝と活躍しながらも、G1にはあと一歩届かず、91〜93年の
有馬記念では3年連続3着。通算41戦7勝。“ブロンズコレクター”として善戦する姿がファンの共感を呼んだ。最後の1着は94年の高松宮杯。ゴール後は主戦の松永昌博騎手(現調教師)とともに大声援に包まれた。
「ウマ娘 プリティーダービー」に登場したことで令和のファンにもその名は浸透。引退馬協会の“広報部長”を務め、引退馬支援の輪を広げようと17年からは毎年4月16日の誕生日に合わせて募金活動を開始。23年の募金額は7400万円を超えて過去最高を更新するなど、ファンに愛され続けた。
同協会は「同馬の余生を応援していただいた皆様、献身的に同馬をケアしていただいた渡辺牧場の皆様、獣医師の先生方に心よりお礼申し上げます」と感謝を伝えた。
提供:デイリースポーツ