先週はまさにダービー一色の1週間。土曜日は前日イ
ベント、日曜日は5時間の配信ライブと皆さまと交流する機会もあり、盛り上がりをひしひしと感じました。
さて、「ダービーに始まりダービーに終わる」とはよく聞く言葉。ダービーが終われば、また来年のダービーに向けた1年が始まります。今週から2歳戦がスタート。さっそく未来のダービー馬が出走するかも、と思うとわくわくします。
2歳馬を取材する中で、陣営のトーンが高いように感じたのが
バスターコール(牡・田村)です。母は3連勝で小倉2歳Sを制した
デグラーティアで、全兄は芝中距離のオープンで活躍した
ドミナートゥス。早期に勝ち上がりが期待できそうな血統面に加えて、1週前には美浦ウッドコースを単走で5ハロン66.1-11.6秒をマーク。2歳ではなかなかお目にかかれない好時計に自然と胸が高まります。
田村調教師を直撃すると「心肺機能が半端なく高い。まだ2歳で体ができていないし、勉強させている段階ではあるけれど、光るものは見せていますね。能力はかなり高いと思います」と期待十分の口ぶりです。追い切りに騎乗しているのは、昨年の
菊花賞馬
アスクビクターモアの調教も担当している高木助手です。
「いろんな意味で2歳離れしている不思議な馬ですね」(同助手)と言います。なんでも2歳の若駒にもかかわらず、“なんでもできちゃう”んだとか。「2歳だと前に馬を置いたり何かに頼ったりすることが多いんだけど、この馬は“僕はそういうのいらないんで”みたいな感じ」(同助手)と雰囲気を教えてくれました。数々の馬に騎乗してきた高木助手をもってして「20年以上やってこんな2歳馬には出会ったことがない」とキッパリです。
注目のデビュー戦は、日曜東京(6月4日)の1400メートルを予定。
安田記念の前に夢が膨らむ走りが見られることを期待しています。
(美浦のなぜか不思議がられない記者・三嶋まりえ)
東京スポーツ