リニューアルされた京都競馬場でのロング開催が終わり、再び舞台は阪神競馬場へ。全8日間は、仮柵が設けられたBコースで行われる。
JRAによれば前開催終了後、蹄跡補修と洋芝の追加播種を行い、概ね良好とのこと。3年ぶりに阪神競馬場内回り芝2000mで行われる
鳴尾記念。ここはスタート直後とゴール前に坂が待ち受ける難コースだ。
◎
ソーヴァリアントは、今回と同じ阪神競馬場2000mを舞台にする
チャレンジカップ2連覇。
オルフェーヴル産駒の大型馬で、デビューしたばかりの頃は危うさと背中合わせのような馬だったが、大事に大事に使われて大きく崩れたのは心房細動を発症した
オールカマーとデビュー以来の最高体重での出走となった前走の
中山記念のみ。その
中山記念のレースが不本意だったのか、当初は視野に入れていたという
大阪杯を見送って、ここに挑むことになった。一昨年の
チャレンジカップは前半1000m通過が62秒9というスローペースで、昨年は同57秒7。まったく異なるペースだったが、いずれも危なげない勝利を飾っている。この舞台なら信頼度は高い。
〇
ボッケリーニは
目黒記念の優勝馬で、
日経賞は2年連続2着。ダービー当日の
目黒記念にもエントリーされていたが、59.5kgのハンデを嫌って別定重量戦のここへと挑んできた。近走は比較的長めの距離を使われているが、右回りの1800〜2000m戦は【2-5-0-1】。崩れたのはトップハンデを課せられた一昨年の
中京記念(小倉競馬場)のみで、この舞台は1戦してハナ2着。馬混みを気にしないレースセンスは大きな武器だ。惜敗も多い馬だが距離短縮が嫌われるようなら妙味が出てくるかもしれない。
▲
マリアエレーナは
小倉記念の優勝馬。小柄な牝馬ではあるが
クロフネ産駒らしい粘り強いスピードが武器で、傷んだ芝コースでコーナーを4度回るコースはピッタリの印象だ。
小倉記念を勝ったあとは牡馬の一線級と競馬をすることが多く、良績を上げられないでいるものの昨秋の天皇賞も、今春の
大阪杯も内容的には悪くない。ゴール前の急坂をこなせば2つめの重賞タイトルも見えてくる。
△
フェーングロッテンは
ラジオNIKKEI賞の優勝馬で、前走の
金鯱賞は逃げて2着。デビュー当初から高い能力を認められていた馬だが、思うような結果を残せない時期もあった。そのため昨春からブリンカーを着用するようになって以降は【2-1-3-1】。
菊花賞以外は馬券圏内を外していない。
この距離コースを得意にしている△
アドマイヤハダル、コーナー4つでも△
カラテまで押さえておきたい。