現3歳が最終世代となる
ディープインパクト産駒が、近代競馬発祥の地で大偉業を成し遂げた。3日、英国
エプソム競馬場で行われた英ダービー(芝1マイル4ハロン6ヤード=約2410メートル)を
オーギュストロダン(牡3=A・オブライエン)が制した。同レースは今年で244回目を迎え、世界中のダービーの範となっている「ザ・ダービー・ステークス」。今年は14頭立てで、ムーア騎乗の
オーギュストロダンが中団後方からレースを進めて直線、
キングオブスティールとの叩き合いを制した。
同馬の母は、G1・7勝
マジカルの全姉で、自身もG1を3勝した父
ガリレオの牝馬
ロードデンドロン。母が来日して
ディープインパクトを種付けし、アイルランドに帰国して生まれた。前走の英2000ギニーは道悪で12着に敗れたが、大一番で見事に巻き返した。A・オブライエン師は「彼は最初からいい馬だったし、着実に
ステップアップしてくれた。ユニークで、エキサイティングな馬だよ」と称賛した。英セントレジャー(9月16日、ドン
カスター)、
凱旋門賞(10月1日、パリロンシャン)などのうちどのレースを使うか、今後の動向に大きな注目が集まる。
スポニチ