東京11Rの第73回
安田記念(3歳以上GI・芝1600m)は4番人気
ソングライン(
戸崎圭太騎手)が勝利した。勝ちタイムは1分31秒4(良)。1馬身1/4差の2着に3番人気
セリフォス、さらにアタマ差の3着に1番人気
シュネルマイスターが入った。
ソングラインは美浦・
林徹厩舎の5歳牝馬で、父
キズナ、
母ルミナスパレード(母の
父シンボリクリスエス)。通算成績は15戦7勝。
レース後のコメント
1着
ソングライン(
戸崎圭太騎手)
「このように素晴らしい馬に巡り会えて、GI2連勝ということで、とても嬉しいです。中間の追い切りも乗せていただいて、状態もさらにアップしているのではないかと感触を得ていましたので、自信を持って乗せていただきました。
ポジションも良いところに収まりましたので、すごく良い形になりましたし、手応えも十分にありました。しっかりと伸びてくれる馬なので、この馬の良いパフォーマンスを見せられたのではないかと思います。
ここに来て
ソングラインもまた一段、二段と上がっているのではないかと思います。本当に良い馬に巡り会えて、感謝したいです。GI2連勝ということで、こういう馬に乗れたことを嬉しく思いますし、今後も
ソングラインを期待して応援してください。よろしくお願いします。ありがとうございました」
(
林徹調教師)
「今日の馬場は外有利か、差しが有利なのかと考えたらそうではありませんでした。前が残る傾向もあって、内枠には強い馬が揃っていました。ですから、祈るような気持ちでレースを観ていました。今日は戸崎騎手が120%の騎乗をしてくれましたね。感謝しています。このような強いメンバーを相手に勝ち切ることができてとても嬉しく思います。
2歳の頃は繊細な馬でしたが、今では心身がどっしりとしています。これはオーナーや牧場のおかげです。心身が成長したことで、レース後の回復も速く、負荷をかける調教ができましたし、それに応えてパフォーマンスが上がりました。
海外についてはサウジで結果も出ていますし、適性は十分にあると思います。アメリカ競馬に関してはこれから色々とアド
バイスをいただきたいと思います」
2着
セリフォス(D.レーン騎手)
「良いスタートが切れて、道中の手応えも良く、リズムも良く、良い展開でした。直線はスペースができてからの反応も良かったです。ドバイの時より瞬発力があって、勝てそうな手応えはありましたが、スーパースターに負けてしまいました。結果だけが残念でした」
3着
シュネルマイスター(C.
ルメール騎手)
「スムーズなレースで、最後もよく来てくれました。もっと速いペースであれば、前でフィニッシュできたと思います」
(
手塚貴久調教師)
「もうちょっと流れてくれれば良かったですね。スタートで出てもポジションが下がるのはいつも通りですし、終いを生かすとジョッキーも言っていました。脚は使っていますが、
ソングラインも強いですね。上手く後ろにつけられたとしても勝てたかどうか......。馬場はこのくらいで良いと思います。最後はこの馬らしい脚を使ってくれたと思いますが、なかなか
安田記念は勝たせて貰えませんね」
4着
ガイアフォース(
西村淳也騎手)
「状態は良かったですし、ゲートは前回より出ました。あの子の競馬をしました。最後まで良い伸びでしたし、マイルのGIで差もなかったですからね。いつかこの馬と大きい舞台で勝ちたいです」
5着
ジャックドール(
武豊騎手)
「具合はすごく良かったです。ちょっと力んでいましたかね。気合いが入り、ゲートの中でジッと待てず、少し遅めのスタートになりました。被されたくなくて、出して行った分力んでしまいました。残り100mまでは頑張りましたが、今日はマイルのスペシャリストが相手ですからね。無謀な挑戦ではなかったと思いますし、またマイルで頑張りたいです」
(
藤岡健一調教師)
「一瞬やったと思いました。初の1600mのGIでこの競馬なので、決してマイルが駄目ではないと思います。最後は馬場状態もありましたが、切れ負けしました。この馬も止まってはいませんが、上位4頭は切れが凄かったですね。ただ、選択肢は広がりました。この後は休ませて、秋は天皇賞へ向かいたいと考えています。それまでをどうするかですね」
6着
レッドモンレーヴ(
横山和生騎手)
「ゲート内でこの馬なりに我慢してくれたのが、一番良い事でした。勝ち馬の後ろが取れて、直線に向くまでの雰囲気も良く、おっ!という感じがありました。GIでも内容のあるレースでした」
7着
ソダシ(
川田将雅騎手)
「とてもリズムよく競馬ができました。4コーナーの手応えより、最後まで走り切ってくれました」
15着
メイケイエール(
池添謙一騎手)
「この枠順が当たり、スタートが出ればハナへ行こうというプランもありましたが、(発馬で)上に出て、立ち遅れてしまいました、元々タイミングが合わないとそういうこともあるのですが、ここでそれが出てしまいました。内枠から馬群の中でしたが、我慢はしてくれて、暴走する感じではなかったです。4コーナーを回ってからジリジリになってしまいました。
最近はレースや調教でパターン化しているところがあって、走りに向けて、気持ちが切れてしまっているところがあり、それが大きくなってきた気がします」
ラジオNIKKEI